言の葉遊び 「氣」と「気」
皆さんは「気」と聞いて何を思い浮かべますか?「気」を含む言葉は、元気、景気、病気、天気、空気、気品など色々ありますね。目に見えないけれど何か感じるもの、というイメージでしょうか。その「気」ですが、昔は「氣」という字を使っていたことをご存知でしょうか?
”ふくろ猫の日本の四季”では日本の行事についてご紹介しています。季節の行事を調べていると、稲作と関連のあるものがとても多いと感じました。例えば、お花見は「さ(田の神)くら(神様の座)」の木の下で田の神様にお酒やお料理をお供えして豊作祈願をしたのが始まりと言われています。日本人は昔から稲を育ててきました。日本文化にも稲作は大きな影響を与えています。
そんな稲(いね)の語源は「命の根」という説があります。その種である「米」は稲の生命エネルギーが四方八方にほとばしっているような印象を受ける漢字です。「気」と「氣」は字の中がそれぞれ「〆」と「米」です。それぞれエネルギーを絞めている、放出している、と違いを指摘される方もおられます。
「氣」を使う事については賛否両論ありますが、プライベートでは、病気・邪気など好ましくない事には「気」を、元氣・勇氣などプラスの言葉には「氣」を使って、言霊パワーにあやかりたいと思うふくろ猫です。