「日本再興戦略」を読んで 20 新しい日本で必要な2つの能力
これからの日本をアップデートし、日本を再興するにはまず意識改革をしなければいけません。これまでの常識を捨てて、新しい時代を生きるための能力を育む必要があります。
それはポートフォリオマネジメント(経営資源を最適に配分することを目的としたマネジメント手法)と金融的投資能力です。
これからの時代は、複数の職業を持ったうえで、どの職業をコストセンター(コストがかさむ部門)とするか、どの職業をプロフィットセンター(利益を多く生む部門)とするかをマネジメントしないといけません。
たとえば、区役所で働いている人が土木建築の会社で同時に働いてもいいのです。もちろん、区役所に在籍していることを利用して入札の際に土木建築会社に便宜をはかったりすると、それは収賄なのでダメです。利益相反は避けなければなりません。
しかし、この人が副業として、ある地域をどう開発するかについて地域復興のビジネスプランを考えたりするのは別にいいと思うのです。
今の教育スタイルだと、ポートフォリオマネジメントの考え方がないのでどうしても専門家を育てようとしてしまいます。
優秀な人はみんな医者か弁護士か金融屋になってしまいます。これらの仕事の給料は高いですが、制度を難しくこねくり回しているだけなのであまり意味はありません。
一般的に、日本人は時代を読むのは苦手ですが、それは専門性に分かれたからだと思います。タコつぼでしか、モノをみられないのです。
タコつぼにならないようにするためのコツは明確で、横に展開すればいいのです。ただし、むやみに横展開すればいいのではありません。
トップ・オブ・トップに会えるようにならないとあまり意味がないですから、まずは一個の専門性を掘り下げて名を上げた方がいいのです。
ニッチな分野でかまいません。とにかくまずは専門性を掘るべきです。せめてひとつはトップ・オブ・トップの人と話すに足る何かを探さなくてはいけません。
マツコの知らない世界なんて良い例です。
そう。あなた自身、まずなにか夢中になれるものを見つけてみましょう。