数学と国語は似ている

数学的コミュニケーション入門
「なるほど」と言わせる数字・論理・話し方
深沢 真太郎

文系・理系と分けることに前から疑問に思っていまして。その理由の一つが
数学と国語って結構似てるじゃん?
っていう感覚。

ただそれをうまく文章として表現できずにいたんですけど。

今回の本のタイトルと帯の
文系人間必読
の文字で
「もしかして私が長年言いたかったことはコレじゃないか」と。

国語というか論理ですね。

深沢さんは理学修士、BMコンサルティング㈱代表取締役の教育コンサルタント。「ビジネス数学検定」の国内初1級AAA認定者でもある・・・・と。


数学が実はビジネスコミュニケーションを劇的に変える切り札
というはじまり方で実に分かりやすくまとまっています。

四つの章
・定量化
・グラフ
・プレゼン設計
・話す(伝える)
で構成されており

○定量化
・すばやくざっくり(優先順位、期待値)
・平均値(移動平均法)
・相関関係(単回帰分析)

○グラフ
・何を伝えたいか(明確なメッセージ&余計な情報はカット)
・散布図(他バブルチャート、レーダーチャートの作成方法、活用方法)
・NGグラフとは
・「for me」ではなく「for you」

○プレゼン設計
・「定義」と「ルール」
・良いプレゼンとは極めて数学的
・1000人にプレゼンするなら999人を捨てる「1対1の原則」
・プレゼンにおける9対1の黄金比

○話す
・例え話を有効に
・着地点と接続詞で方向性を
・中学生にもわかりやすく
・抽象的と具体的の使い分け


・・・・・・
読んだ人間の説明がお粗末だと本のすばらしさが半減(むしろマイナスか)してしまいますね・・・

文系人間にはもちろん数学人間にも読み応えありな内容。
教育コンサルタントというだけあってめちゃくちゃ分かりやすい。
例えが非常に分かりやすいんですね。
すんなり飲み込める。

池上彰さんを彷彿とさせる話し方。(書き方)

ちなみにこの
定量化、グラフ、プレゼン設計、話す
という順番はそのままコミュニケーション(上司や家族を説得したいときなど)に使える順番になっているので読みやすさでも使いやすさでもGOOD


仕事や人間関係がうまくいかない時とかにまた読み返そうと思います。

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