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お金の話 15 比較しない人生。人はなぜ働くのか
そもそも日本は「休むことが良くない」みたいな思い込みが根強いです。「家でゴロゴロするのは悪いことである」みたいな。
でも、例えばフランスなんかはそういうのが全くない。
夏は皆さんバカンスに行くので、だいたい7月8月の2か月間は、お店や役所はほとんど機能していません。
みなさん3週間くらい休みを取るので、担当者が9月まで帰ってきません、みたいなことがザラです。皆さんそれが分かっているから、この期間はまともに仕事をしない。
フランス人って、夏のバカンスの為に生きている人が多いんです。「バカンスがないんだったら仕事しない」みたいな。
日本人は仕事と自分の価値みたいなものをリンクさせる人が多いんですけど、フランスの人たちは休むのが当たり前。「休んでダラダラするのが僕らの人生なので、それを維持する為にお金が必要だから、仕方なく働いています」って感じなのです。
なので、働くことは基本的にいいことだ、と捉えてない人が多いんですよね。
キリスト教の価値観で、労働というのは基本的には罪を償う為にやる行為なので「労働が尊い」みたいになっている日本的な価値観とは真逆なのです。
日本は今後人口も減っていくわけですし、経済が悪化していく可能性が高いわけです。その時に、仕事しかない人生というのは、結構きつくなってくると思います。
働いて稼いで、稼いだお金を休日に消費する、みたいなサイクルで、「お金を使い続ける人生」から逃げられないと、かなり不利な戦いを強いられます。
お金を使わないでも楽しめる趣味が一つでもある人とない人とではぜんぜん違ってくると思います。
いかにお金をかけずに生活を楽しむか、という点において、「幸せ」「幸福度」というきわめて主観的なモノサシがあります。
幸せを感じるかどうかは、お金は基本的に関係ありません。ジンバブエに生まれた人と、アメリカに生まれた人で、どれくらい幸せに差があるかというと、ほとんど変わらない。
ちなみにジンバブエは、貨幣経済が破綻したアフリカの国です。
生活レベルはアメリカの方が高いので、幸せ度も連動する気がしますが、別に周りの人も自分と同じような状況なら・・・たとえば洗濯機を持っていないとか、自動車持っていないとか、周りと同じ生活をしているなら、別に不幸を感じないんです。
幸せを感じるかどうかは、割と相対的な、周りとの比較で決まってきます。つまり、自分がどう思うかで決まる。
お湯に触ると熱いとか、氷に触ると冷たいとかっていうのは絶対的なものですよね。本人の主観が関係ない。
でも幸せかどうかは本人の主観で決まる。
例えば、自分は年収300万円、でも周りが200万円なら。「給料高いじゃん」って思える。
でも自分の年収800万円でも周りが年収2000万円だと「うわー金ないわ」って思ってしまう。
何をもって自分は幸せを感じるのか。自分を嫌いにならないで生きるには何が必要なのか。そこが分かっているかどうかが、その人が幸せになれるかどうかのポイントだと思います。
そしてその時、お金はどれくらい必要なのか。そのあたりを知っておくのが、幸せの近道だと思います。
誰かと比較したら、誰でも不幸になります。
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