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「ぼくらの未来をつくる仕事」を読んで その3 マッキンゼーでの働き方について

本書では3章にてマッキンゼーでの生活においていくつかの「気づき」について述べてあります。

分かりやすくいうと「医師の仕事の進め方とコンサルタントの仕事の進め方の違いについて」

例えるならば、医者としての仕事はある意味特殊でその業務内容は「数値管理されたり評価されたりしない、できない」という部分。
目の前の困っている患者さんに対して向き合い、全力を尽くすものなので数字で評価できるようなものではないという事です。

そんななか、個人的に面白いと感じたのが

マッキンゼーではプロジェクトのたびに新しくチームが結成される。そのたびに
●これまでどんなプロジェクトに関わってきたのか
(業務的な内容)
●働き方の好みを明確に伝える
(週に1度はみんなと飲みに行きたい、週に2度はジムに行く時間がほしい、月水は保育園のお迎えがあるから早めに帰ってその後在宅ワークをしたいなど)

数ヶ月にわたって共にチームとしてかなりハードな働き方をするのであらかじめ「どのように働きたいか」「どのようなことでストレスになるのか」をお互いに理解しておく。
さらに面白いのが、全員が必ず「自分の強み」をしっかりと伝えること
例えばデータ分析、クライアントとのやりとりは自分に任せて欲しいなど。そしてもちろん、「自分の苦手としていること、今回のプロジェクトで成長したいと思っていることを共有する」という部分。


マッキンゼーのような労働環境と、日本の労働環境を比べること自体はナンセンスですが「そういう働き方をするところがある、むしろそうでもしないとやっていけない環境」
というのは私自身初めて知ったのでとても新鮮でした。

日本においては「空気を読む」という文化が重んじられるので自ら率先して強み、弱みを発言するという考え方自体があまり受けいれられないと思います。

また、マッキンゼーでは毎週プロジェクトメンバー間で1on1でフィードバックを行う。そのために、自分の良かった点、頑張った点を人前で自ら話す必要がある、というのも面白いです。

日本企業の場合、自分で発表するとなると主に「改善点(反省)」くらいで、良かった部分、評価される部分というのは上司や、もしかすれば同僚などの他人がすること。

自分で良かった部分を自ら言うなんて自己満足とか、自分に酔ってるとか。そんなマイナスなイメージにしかつながらないと考えていました。

しかし本書では、自らが言う事で「自信」がうまれるとのこと。

奥ゆかしさ、謙遜を美徳とする日本人には特に拒否反応を示す人が多いと思いますが、自分の努力や強みを言葉にして伝えることで自覚がわき、自信につながり積極的になり、ポジティブなサイクルが生まれるそうです。



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道中を楽しむ者(道楽者)
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