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「日本再興戦略」を読んで 15 日本と5G
自動運転と同じく、未来に大きなインパクトを与えるのが次世代通信システムの5G(第5世代移動通信システム)でしょう。
今、日本のモバイル通信は4GやLTEの段階ですが、これが5Gになると、通信環境が劇的に変わります。現在の4Gに比べて通信速度は100倍、容量は1000倍になると言われています。
この5Gを日本は、世界に先んじて2020年から東京でスタートする予定です。日本は5Gの最先進国になるのです。
今日本では3G・4Gの普及率は約95%で、韓国に次いで世界2位です。モバイル通信に関して、日本は世界の中でもとても進んでいます。
なぜ日本でこれだけ普及率が高いかというと、テレビが強いからだと思います。
日本では都会でも田舎でも全国どこでもつながるのが当たり前なので、それと同じように携帯もどこでも同じようにつながるのが求められます。そうでないと、ユーザーが怒るからです。
他の国ではそうした一元的な価値観に支配されないので「スマホなんて使わなくてもいいじゃん」と言う人もいるのですが、われわれ日本人は公平でないとすぐクレームを入れるのです。
とにかくインフラのテクノロジー水準の公平性に関する要求が高いのが日本なのです。
とくに5Gで重要なのは、遅延がほとんどなくなることです。
今までは遅延があると危険で不快に感じていた領域でも、テクノロジーを活用することができるようになります。
例えば医療ロボットによる手術、自動運転やコミュニケーションなどがそうです。
5Gがもたらす重要な点は「空間伝送」(伝送とは形を変えて一か所から別の場所に移動することを表す言葉ですが、ここでは遅延がないため空間ごと切り取るようなイメージで、他人と3次元空間の共有が可能になるという事を示しています)がとてもやりやすくなることです。会議などが典型例です。
今のスマホでは、画像をメールで送ったり、ツイッターに画像を上げたり、ユーチューブに動画をアップしたりできますが、それは全て2次元のものです。
それに対して5Gの大容量になれば、3次元的な空間そのものを共有することができるので、それにあった新しいアプリケーションが生まれてくるはずです。
日本ではいまだにスカイプやリモートの会議システムを使うよりも、顔を合わせた会議のほうがいいという人は多いですが、5Gが始まると遅延なくスカイプや会議システムでコミュニケーションができるようになります。
5Gが普及して、自動運転も広がったら通勤地獄はある程度緩和されるはずです。
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