地球温暖化によって日本で起きている変化の足音に耳をすませてみませんか
地球温暖化の影響と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?
北極圏の氷が溶けて、シロクマのすみかがなくなってしまう。海面が上昇し、太平洋の島国が沈んでしまう。オーストラリアの森が燃え、コアラが死んでしまう。
世界規模の課題なので、他の国の人々の生活や動植物の危機に心を寄せるのは大切です。でも、まだどこか、対岸の火事だと考えていませんか?
2019年、日本では厳しい被害をもたらす台風が次々とやってきました。背景には、温暖化の影響が指摘されています。19年の日本の自然災害による損害額は世界トップだったという報告もあります。災害にとどまらず、海に果物に昆虫に、身近なところでも温暖化の影響は現れ始めています。
2020年1月、そんな足元の現象に注目した連載「地球異変 すぐそばの温暖化」を取材班の一人として担当しました。気候変動について考えるひとつの入り口になれば、さいわいです。
世界各地の被害や、これまでの経緯はこちら。