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ちょっと気になる子どもの行動・言動。わざと?反抗?かもしれません

レッスンの際に保護者の方とお話していると、お子さんの「気になる行動や言動」について相談を受ける機会があります。そもそも、そういったことが気になって当教室に通うきっかけとなる方が多いので、レッスン中にはこうした保護者の方の不安や悩みを伺う時間を必ず設けています。もちろん、体験レッスンの段階でははっきりしないことも多いのですが、どのお子さんもレッスンを重ねる毎に成長が見られます。特に「コミュニケーション力」「会話力」が確実に上がっていくことは、レッスン中のお子さんとのやり取りの中で使われる「言葉」や「視線」「態度」など、所謂、「反応」から見て取れることが多いです。

保護者の方にはお子さんの「気になる言動や行動」「発達の遅れ」などのご相談を受ける際に、必ず確認していることがあります。それは・・・

○お子さんのその「気になる言動や行動」が出る時の状況を伺う

○園や外出先など家庭以外の「場所」での様子を聞く

○お友達やその他習い事の先生、親戚、近所の方など家族以外の「人」との関わりの様子を聞く

私がこれらを聞く理由はお子さんの「気になる言動・行動」いつでも、どこでも、場所や人を選ばず起きているのか?又は特定の場所や人に対して起きているのか?そのことを確認したいからです。と言うのも、幼いお子さんの発達には当然、個人差がありますし、その発達段階も教科書(育児本)通りとはいきません。他のお子さんと比べると「遅れているかも・・・」という錯覚に陥ってしまう。つまり、その子だけを見た時には気にならないことも、気になってしまうということもよくある話なのです。また、子ども達はこのような保護者(特に母親の)不安や感情を敏感に感じ取るので、「気にされている」ことを子ども自身が自覚しているケースもあります。そして、お子さんによっては保護者や周りが気にしていることが分かっていて「わざと」そのような言動や行動に出ることもあります。このように書くと「わざとだなんて」思われるかもしれませんが、お子さんに悪意や悪気がある訳ではないですし、「わざと困らせよう」と自覚して行っている訳ではありません。ただ、保護者や周囲が何らかの「気になる行動」に対して過剰に反応したり、敏感になっているその様子に「反抗」しているのかもしれません。

もちろん、だからといって全てをお子さんの「反抗」で済ませていいわけではありませんし、中には何らかの「発達障害」「発達の遅延」によるものかもしれないので、気を付けて見ておく必要はあります。実際、保護者の方の「違和感」「気付き」が早期発見、療育に繋がり、お子さん自身の助けとなることもあります。ただ、お子さんの「気になる言動や行動」だけに目が奪われ、四六時中、その様子を気に掛け、心配する生活では親子共々、疲れてしまうと思います。兄弟や姉妹、他のお子さんと比べた時に「気になる」ことをそのお子さんだけを見て判断してみた時はどうでしょうか?半年前に比べて成長や発展が全く見られないのであれば、確かに心配ですが、少しずつでも成長しているのではないかと思います。

当教室では発達段階での「気になる行動や言動」について保護者の方のお話を聞きながら、毎回のレッスンを通じ、お子さんとの関わりの中でその様子を見ていきます。その際、焦りは禁物です。お子さん達の3ヶ月、半年は私達が思う以上に成長する機会が多いと言えます。大人と同じ時間軸で見ることなく、様子を見る大らかな心も大切です。とは言え、その時間をただただ「待つ」だけでは保護者の方も不安なものです。当教室ではその時間をお子さんは「学び」を促すレッスンをする。そして、保護者の方にもその様子を見てもらい不安なことは相談・共有出来る、そのような関係、環境作りをしています。

また、お子さんが居る前では相談し難いことなどは、保護者の方のみで来校していただく「ことのは学習相談」も受付けています。お子さんの発達の遅れや「気になる言動、行動」があれば不安になるのは当然です。だからこそ、その不安な気持ちを保護者の方が抱え込み過ぎることのないよう、そして、お子さんの様子を見る時間、つまり「待つ」時間を少しでも前向きに過ごせるよう、微力ながら力になりたいと考えています。そのために私に出来る事は目の前のお子さんをしっかり見て、そして、少しでもお勉強が楽しいと思えるレッスンを組み立てることだと思っています。

もちろん、保護者や周囲の心配は取りこし苦労で、「あぁ、あんなこともあったなぁ」「あれは反抗だったのかな」そんな風に思える日が来るといいのですが・・・。たとえ、お子さんに何かしらの発達障害や遅延があることが分かったとしても、その時にはお子さん、そして保護者の方が「生活し易い環境」を選ばれるのが一番です。お子さんだけでなく、親だって、他の親と比べる必要はないということを忘れないでほしいと思います。

パーフェクトな子どもは居ません。当然、パーフェクトな親も居ません。子育ては長丁場なので、子どもの得意な所、ちょっと苦手な所、気になる所を、把握し分析する冷静な視点も大切だと思います。

それでは、次回もどうぞ、お楽しみに。


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