50日のお受験対策:合格への道 後編
前編では入試50日を切って入会されたお子さんが、見事、希望する小学校の合格通知を手にしたお話を書きました。*この記事は保護者の方からの承諾を得て、書いています。プライバシーの観点からここには記載出来ないこともありますので、ご質問がある方は直接、メールやLINEからのお問合せ下さい。さて、50日間という一般的にはとても短いお受験対策の期間をどのように計画を立て、レッスンをしたのか?気になる方もおられると思います。そこで、後編では、合格までのその道のりと言っては大げさですが、どのような戦略を立て、レッスンを行ったのかをお話します。
【入試日まで50日間のレッスン内容】
○レッスン合計回数:11回(体験レッスン×1・テスト練習×1回・パワーアップ数のおけいこ×1回)
○親子面接対策講座:1回
○お受験対策講座:1回(保護者のみ)
○合計プリント枚数:約100枚(宿題分も含)大よその枚数を数えお子さん自身にも伝えました。「100まいー!!」と驚く姿が可愛かったです。
毎回のレッスンは1枠に60分を確保しています。見学なしの日は、保護者の方には40から45分後にお迎えに来てもらい、その後は学習相談の時間に当てました。はじめは、プリント慣れしていないため、取り組みに時間が掛かっていましたが、徐々にコツを掴みました。最後の方には20分位の時間で集中して全てのプリントに取組むことが出来ました。
【レッスンで意識したこと】
☆毎回、レッスンのはじめに簡単な質問を2個程しました。これは面接対策の一つです。言葉遣いや姿勢、目線に気を付けることも意識付けをしました。
☆プリント類は難易度が高くないものから、幅広い分野のものを毎回、用意しました。とにかく《色々な形式の問題に慣れる》ことが目的だったので、簡単なものから取組みました。
☆毎回の宿題はその日に取組んだワークを中心に《復習》をメインに出しました。大事な単元は時間を空けて何回か同じ物を出し、《反復学習》による理解の定着を心掛けました。このお子さんの場合、毎回、必ず宿題をしてきてくれたので、狙い通りの成果が得られたとも言えます。
☆レッスン後には毎回、お母様と学習相談を時間を設けました。お受験対策の場合、プリント学習より大事なことがとても沢山あります。ご家庭で意識してほしいこと、取り組んでほしいことをプリントにまとめお渡ししたり、説明をしました。お受験対策と言っても、私がお子さんに関われる時間を考えると、出来ることに限りがあります。むしろ、出来ない事の方が多いです。そのため、ご家族に協力をお願いする事が多々ありましたが、こちらのお母様の場合、毎回、お願いしたことを必ず次のレッスンまでに取組んで下さったので、とても助かりました。
☆情報の共有・・・次のレッスンまでの時間、こちらも気になることがあれば連絡をしましたし、お母様からご連絡を受けることもありました。悩みや不安には即、対処をしていくことで、問題になりそうな芽を早期に摘む事が出来ます。結果、大きな問題やお子さんやお母様の精神不安もありませんでした。
☆言語力に長けたお子さんでしたので、言語、表現の理解力はとても良かったです。しかし、数に関する単元が弱いことが中盤、分かってきたので、《パワーアップ数のおけいこ》と題し、1回分のレッスン時間を使って数のおけいこに取組みました。この時間には様々な形態の数の問題、《問題の聞かれ方・言い回し》に慣れることを特に意識しました。単元を絞った集中的なレッスンは効果抜群で、やや弱さを感じていた数の問題もスムーズに解くけるようになりました。
【前向きな言葉かけ】お子さんには「自信を持つ」ことや「お」のお約束についてお話したり、プリント作成し配布しました。どんなに親や指導者が教え込んでも、結局、入試の際に頼れるのは自分自身です。どんな状況でも自分の持つ力を発揮することが出来るよう、声掛けをしました。「最後まで諦めない」この精神は本番、とても大切です。
【目標到達点に届かなかった点】とは言え、当初、目標に設定していたレベルまで完全に到達出来たか?というと、そうではありません。目安としていた課題に対し「すらすら問題が解ける」ではなく「なんとか問題が解ける」ここが50日のレッスンで到達出来たラインです。
【レッスン回数を増やさない判断】入試が近くなった頃、お母様より「レッスン回数を増やす必要はありますか?」とのご質問を受けました。私はそれに対し、「増やす必要はありませんよ。このままいきましょう」とお答えしました。確かにレッスン回数を少しでも増やすことで、学習時間は確保出来ますし、もう少し問題数をこなせます。しかし、お子さんの立場からすると、何も分からない状態で学習をスタートし、ここまで頑張ってきたのです。もうこれ以上は必要ないというのが私の判断です。レッスンに来る時間を好きな絵本を読んだり、お手伝いをしたり、ゆっくりと過ごすこと、好きなことをする時間に当ててほしいとお伝えしました。心が元気でなければ、力を発揮することが出来ません。心の元気には生活リズムはもちろん、時間的な余裕やゆとりも大切です。
こうして振返ってみると、50日間があっという間でもあり、お母様ともお話したのですが、もう遠い昔のことのようにも思えます。ちなみに、このお子さんは来月からは就学前の学習、入学準備のお勉強に入ります。毎回、とても楽しんで通ってくれている様子を聞き、また、当初は受験対策との依頼でしたが、引き続き、一緒にお勉強出来ることがとても嬉しいです。せっかく身に付いた学習習慣を定着させるには、合格という喜びを知ったこの時期は丁度良いと思います。とは言え、先取り学習をするつもりはないので、入学までの時間を使い、ゆっくりと丁寧に学習指導をするつもりです。自信を持って入学を迎えられるよう、サポートしていきたいと思います。かっこいい制服姿を今から楽しみにしています。
2回に渡り、50日間のお受験対策、その取組みについて記事にしました。本当はもっと書きたいこと、お伝えしたいことが沢山あるのですが、ここでは書き切れません。覚書の一つとして、記載しましたが、これからお受験を目指される方、お受験に興味がある方の何かしらの参考になれば幸いです。
ご質問がある方は、どうぞお問合せ下さい。お受験対策講座を受講いただくことで、より的確なアドバイスが出来ますので、ご希望の方はお気軽にお尋ね下さい。
それでは、次回もどうぞお楽しみに
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