使ったノートの冊数は頑張りの勲章
新学期がはじまりました。前年度に使用した教科書やノート類の整理・処分をされるご家庭も多いと思います。教科書に関しては、すぐに処分する派、一応、保管している派、それぞれだと思います。是非、整理の時にお子さんとしてほしいことがあります。それは・・・《1年間に使用したノートの冊数を数えること》です。科目別に並べて、1学期から3学期までに使ったノートの冊数を数えてみて下さい。1位は、漢字ノートや国語ノートというお子さんが多いかと思いますが、どうでしょうか??ノートを整理する際、ベルマークが付いているものもあるので、確認して切り取っておくといいですね。
【目に見える形・数での頑張り】ノートの整理をしながら、使った冊数を数えることで、お子さん自身も『こんなに沢山のノートを使ったんだ』と目と数字でその頑張りを実感することが出来ます。『いっぱい頑張ったんだね!』と沢山、褒めてあげてほしいと思います。このように、目に見える形や数字で頑張りを伝えるのは効果的です。レッスンで取り組んだプリントを見せながら、『先生とこんなに沢山、お勉強したんだね!』『全部で100枚あるよ』などと、積み上げたプリントを見せながら100という数を伝えた時、子どもの表情はパッと輝きます。興味がある!って表情をするのです。素直で可愛いですね。その他にも、子ども達はレッスンの終わりに頑張りカードにシールを1枚貼ります。1シート10個分のシールが貼れて、全ていっぱいになると次のシートがもらえます。と、同時に私からのささやかなプレゼントがもらえる仕組みです。子ども達は、《10個記念》が楽しみで待ち遠しいようで、『あと、○個で10個だー!』などと言いながら、数のおけいこもしています。頑張りシートも、1枚目、2枚目と数が増えるに連れ、その重みも増していきます。『こんなに沢山、頑張ったんだ』ということを目・数で実感させることは、時に『良く頑張ったね!』の言葉よりも、やる気を引き上げる効果があります。これは、模試やテストの点数にも同じことが言えます。小学生になると、やっぱり『100点』は嬉しいですし、『98点』なら、『あと、何点で100点だったかな??』と聞きながら、数の計算も出来ます。
【時々、チェック!ノートの使い方】冒頭でノートの冊数についてお話しましたが、もちろん冊数が多ければいいという訳ではありません。そして、時々でいいのでお子さんのノートを時々、チェックするようにして下さい。『見せて!』と言った時、嫌がったり拒否するのは、文字を雑に書いている・いたずら書きなどをしていることが多いです。また、高学年では中学生に向け、ノートの取り方・使い方のコツも覚えていきたいところです。先生のお話の中での大事なポイントを書く、見やすくまとまりあるノートにする。これらのコツを少しずつでいいので習得出来るといいと思います。そのためには、授業中は集中すること・ある程度文字を手早く書けるようになる必要があります。
【いたずら書きでイジメが発覚?!】
また、これはめったにないことかもしれませんが・・・。ノートや教科書に書かれたイタズラ書きで、他のお子さんからの嫌がらせ行為が発覚したこともあります。また、鉛筆や消しゴムの減りが妙に早い、買ってもすぐに『無くした』と言う時も一応、注意が必要です。紛失と見せかけて、誰かに隠されたりしている可能性もあります。ノートや教科書、文房具は学校生活を送る上では、必要な学習道具です。また、これらを購入するのは親なので、無駄遣いがないか?を含め、時々、使用状況を把握するようにして下さい。トラブルの早期発覚・防止に繋がることもあります。
【エコに反する?!ノート文化】福岡市では一人一台タブレットが配布されています。当所は、教科書が不用になるため、重いランドセルから解放される、配布物の削減に繋がるためエコであると言われていました。しかし、保護者の方から使用状況の実情を聞くと、ほとんど活用されていないようです。コロナの感染者が急増し、学級閉鎖や休校が相次いだ時でさえ、活用されなかった時には『一体、いつ使うんですかね・・・』と呆れた声も聞きました。そのような状況のため、相変わらずノート文化は継続中です。確かに《ノートを使うこと=資源の無駄》という考え方もあります。資源の無駄遣いはよくありません。ただ、幼児や小学生の子ども達だからこそ、紙文化を大事にしてほしいという思いもあります。紙の良さを知った上で、限りある資源を大切にする心を育むことが望ましいと思います。無駄を無くすためにはどのような使い方をしたら良いか?私達に何が出来るか?このように環境問題についても、身近な物を題材に学ぶきっかけとしていくことが教育の真髄だと思います。
【おすすめは定番の三菱鉛筆】
ノートや鉛筆は消耗品です。すぐに新しく買い足す必要があることもありますが、それはお子さん達の《頑張った勲章》です。《道具を揃えて、心も整う》ことにも繋がります。子ども達が日々、落ち着いて学習に取り組めるよう、保護者は必要な文房具の準備や管理をしてほしいと思います。また、これはあくまで私の主観ですが、ノートや鉛筆、色鉛筆などの文房具は定番の物を選ぶことをおすすめします。つい可愛いキャラ物に目が行ったり、100均でも揃う文房具ですが、やはり定番の物は使い易さが違います。鉛筆は書き心地良く、長時間使用しても手に負担が掛かりにくいものが一番です。可愛い文房具、好きなキャラ物は自宅での学習で使用し、学校では定番を使う。このように使い分けをするのも手です。
新学期は何かを伝える・話し合う・目標を立てるにはいい機会です。新しいノートや文房具を使い始める際、《出来るだけ文字を丁寧に書くこと》《無駄遣いせず、大事に扱うこと》をお子さんに声掛けをしてほしいと思います。
それでは、次回もどうぞお楽しみに