福猫日記
先日実家に帰省した時の話。
実家では80代老夫婦となった両親が細々と日々の暮らしを楽しんでいる。
その昔農業高校の教師だった父は、自家菜園の畑いじりとパソコン遊びが大好き。
天気の良い日はスコップで土をほじくり、植栽を右や左に植え替え、野菜の種を蒔く。
彼の辞書には間引きという文字がないため、芽吹いた後はこんもりとした樹海のような大根だったり大葉だったりの群生地が出来上がる。
うちの大きくもない庭には所狭しとそんな群生地が至る所にある。
空白の美をなかなか理解してもらえないのが悩みの種だ。
そんな父のもう一つの楽しみがパソコン遊び。
私には到底理解できない散文を書いたり、撮り散らかした写真をアップしたりしては一人満足している。
ま、80代で一丁前にパソコン使えるのは感心ではある。
がしかし、いうても80代。
ネット環境の仕組みはとんと理解できていない。
回線とプロバイダの違いなど全くわかっていない。
そんな父の元に先日、とある事業者の青年が現れ、回線変更の営業をかけてきたらしい。
今の回線から変更すると、今より快適になると共にお得にご利用いただけますとかなんとか。
よくわかってない=騙されやすい老人は、快適かつお得なので有ればと危うく契約変更しようとしたらしい。
そこへ現れた母。
ちょっと待て。子供達に相談してから決めてはどうかと提案。
改めて説明してもらうように促し、その日は一旦帰ってもらった。
そして帰省の日。
現れた営業の話を聞いてみると、やはり今の契約と対して変わらないし、お得にもならないことが判明。
ということでお断りしてご帰宅いただいたのだが…。
飛び込みで、理解力の乏しい年寄り相手に丸め込むような営業活動って詐欺と一緒ではないのか?
いまだにこんなことしている業者があることに、ちょっと腹が立った出来事だった。
年寄りの穏やかな生活につけ込むようなことはしないでいただきたい。
全国の光回線業者の皆さんよろしくお願いします。