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【資格】社会人になって取得した11個の資格を評価してみる

正直、資格なんて独占業務があるもの以外はあったってなくなって大差ないと思いますが、ないよりはあった方がいいと思っている派です。

どの道勉強しなきゃいけないシチュエーションの時はコスパが良さそうなものならついでに取るというスタンスを取っていたら結構な量になってたので、覚えている範囲で感想と難易度、使用したテキストをまとめます。

※ざっくりですが筆者は不動産の営業、管理職を経て現在は社内SEという経歴です。

ジャンル別取得済み資格(2024年現在)

【IT】
応用情報技術者
基本情報技術者
Microsoft365 Fundamentals
Azure Fundamentals

【金融、不動産】
宅地建物取引士
ファイナンシャルプランニング技能士2級
ファイナンシャルプランニング技能士3級
簿記3級

【その他】
世界遺産検定2級
カラーコーディネーター2級
防火防災管理者

応用情報技術者

体感難易度【A】
役に立った度【B】
合格率 20%前後

基本情報技術者と比較すると項目ごとの専門性が上がっているのもあり、結果的に現状扱っている仕事の範囲に直結する要素は少なかった気もしますが、とりあえずITに従事する者としては一定に箔が付いた感は出たのでコスパはよかったです。
難易度は職種や前提知識に大きく依存すると思いますが、非IT職で持っていたら大手を振って自慢できるレベルの資格だと思います。

基本情報技術者

体感難易度【S】
役に立った度【A】
合格率 40%前後

あくまで体感難易度です。当たり前ですが応用情報の方が難しいですが、完全初学者だとITに関連する基本的な考え方や用語などが何ひとつ分からなかったり、一部数学的な要素もあったりするので最初のハードルがかなり高いと思います。
企業レベルでのIT全域の基本知識がある事の証明になるのと、結果的に覚えざるを得なかった広い範囲の知識が仕事をする上でじわじわと役に立ったので取得してよかった資格のひとつです。

Microsoft365 Fundamentals

体感難易度【C】
役に立った度【C】
合格率 非公表

Microsoft認定資格で365管理センターを中心とした管理者寄りの知識が問われる試験です。
何も知らなければもうちょっと役に立った感はあるかと思いますが、普段業務で使っていない他の機能の概要が分かったくらいだったので個人的にはそこまで恩恵はありませんでした。
業務で365を使用していて、かつ基本情報のA科目が難しすぎるとかであれば先に受けてみるのはありだと思います。

Azure Fundamentals

体感難易度【C】
役に立った度【C】
合格率 非公表

Microsoft認定資格でクラウドサーバーであるAzureに対する基礎知識が問われる試験です。
これはかなりピンポイントなジャンルの試験なので相当目的意識が強くないと受けることはないと思いますが、とりあえずAzureの全体感を知りたいのであれば取得してみるのはありだと思います。

宅地建物取引士

体感難易度【A】
役に立った度【B+】
合格率 20%前後

せっかくの独占業務資格ですが、配属の関係で仕事で使うことが殆どなかったので現時点ではあまり役に立っていないのが正直なところです。とはいえ将来的に食いっぱぐれる可能性が減ったという意味での安心感は結構ありました。
当時はただただ暗記してただけだったのですがメインとなる宅建業法以外にも民法や税法などが出題範囲に含まれておりかなり学習範囲が広いので、大きなライフイベントを重ねるタイミングで勉強していたらプライベート的にも恩恵はあったかもしれません。

ファイナンシャルプランニング技能士2級 

体感難易度【B】
役に立った度【B】
合格率 50%前後

実務経験がなく3級に受かることが受験資格となっていたため、3級合格後に取りました。
プライベートで資産運用に活用したり、もしくはそのような知識の提案を求められる職種であれば有益な内容は多いと思いますが、受験当時は税金のことなどに気を回す以前に大して稼いでいなかったので、役に立てる前に知識自体を忘れてしまった感はあります。
30代に突入した今やり直したい資格ランキング1位です。

ファイナンシャルプランニング技能士3級

体感難易度【C】
役に立った度【B】
合格率 80%前後

保険、相続、各種税制などの訳が分からないお金関係の諸々が少し分かるようになる資格です。
2級同様にほとんど忘れてしまった感はありますが、今思えばこのタイミングである程度お金のことが身近に感じるようになって株や金融資産に手を出し始めたので長い目で見ると無駄ではなかったかと思います。

簿記3級

体感難易度【C】
役に立った度【C】
合格率 50%前後

会社の昇格要件に入っていたので取りました。貸借対照表や損益計算書などの基本的な会計の知識が身に付きます。
3級は割と簡単に取れてしまうので、個人的には何となく受けるのであればFPを2級まで真面目にやる方が公私共にコスパがいいように感じます。
思っていたより合格率が低くてびっくりしましたが、単純に受験者層の問題だと思うので普通に1〜2週間勉強すれば取れると思います。

世界遺産検定2級

体感難易度【B】
役に立った度【B】
合格率 50%前後

学生の時バックパッカーをやっていたのですが、どうせ観光するならある程度知識がある状態で行った方がいいのではと思い取りました。
名前のせいで誤解されがちですが普通に勉強しないとちゃんと落ちるレベル感の試験で、2級は日本国内の世界遺産全てと海外の世界遺産の一部約300件が範囲となっています。
仕事では1ミリも役に立ちませんでしたが、各遺産の歴史的背景は教養として知っていて困ることはないと思いますし、旅行だけでなく日常生活においても興味関心のチャンネルがひとつ増えたことは案外悪くなかったです。

カラーコーディネーター2級

体感難易度【C】
役に立った度【C】
合格率 50%前後

なんとなくかっこいい気がして特に深い理由もなく取りました。
色相、明度、彩度などの発色の原理的な内容やカラーチャート、配色パターンなどが範囲に含まれており、当時は何となく覚えて受かって終わりという感じでしたが、かなり時間が経ってからパワポで資料作成をすることが増えて後から納得したこと多数だったので、デザインや配色レイアウトなどの目的がしっかりしていれば役に立つ資格だと思います。
※現在2級はアドバンスクラスという名称に変更されているようです。

防火防災管理者

体感難易度【D】
役に立った度【D】
合格率 ほぼ100%

店舗で必要だったため取得しました。
1日講習を受けるだけで取れます。

総括しておすすめの資格

総合的に見て一つ選ぶなら宅建で、次点は基本情報技術者です。

まず宅建ですが、営業時代に知人の不動産業者が宅建士が足りなくて困っているシーンを何度か見ていたので、条件は一旦無視してとりあえず働ける可能性という点では独占業務がある資格は人生の保険としてコスパいいと思います。

続いて基本情報技術者は、特に独占業務はないですが今後ITが業務から切り離されることなどほぼあり得ないと思いますし、その割には何となくで扱われてるジャンルだと思うので、一般ユーザーだとしてもITを正確に理解するという観点でチャレンジしてみるのは大いにありだと思います。
内容は普通に難しいと思いますが、ITの何たるやを知れるのは長い社会人生活においてかなりアドバンテージになると思います。履歴書的な評価を気にしない、かつ知識補完のみが目的であればひとつ下のITパスポートでも全然良いと思います。

最後に難易度の低い資格を取る必要があるのか問題にも触れておきますが、履歴書的な評価が薄い以上は結局のところ活かすも無駄にするも本人次第かなと思います。
仮にある程度期間が空いてしまったとしても、手軽な資格勉強で学習耐性が身に付けば多少難易度を上げてチャレンジしてみようと思える可能性もあるので、自分の中で意義を見出せれば受験する価値は十分あると思います。

個人的にはほぼ意味なかったレベルで忘れてしまっているものばかりで恥ずかしい限りですが、太宰治の有名な一節が言い訳に使えて割と好きなので最後に引用しておきます。笑

学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。これだ。これが貴いのだ。勉強しなければいかん。そうして、その学問を、生活に無理に直接に役立てようとあせってはいかん。ゆったりと、真にカルチベートされた人間になれ!

「正義と微笑」より「パンドラの匣」新潮文庫収録

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