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【自己紹介】30代未経験で社内SEをする事になってしまった人の話

割引あり

メモリとハードディスクの違いも分からなかったIT弱者である私が、異動により社内SEとなって早2年が経過しました。

案外どうにかなるなと思ったことも、こんなんどうにもならんやろと思ったこともたくさんあるのですが、せっかくなのでこれまでの経歴を紹介させてもらえればと思います。

新卒~2年目

現職の不動産会社(200名規模)に入社し、マンション中心の賃貸営業部に配属。とりあえず宅建を取れと言われて10月に取得。絶対落ちたと思ったので、免罪符を手に入れるためにFP3級を取得。結果受かっていたもののその勢いでFP2級取得。
取引先の内装業者に感化されてインテリアコーディネーターの取得を試みるも挫折、なぜかカラーコーディネーター2級を取得。

3年目~8年目

商業用不動産の管理部に異動。主に管理会社的な業務をこなしつつ、基本的にぬくぬく過ごしていたものの、終盤はコロナ禍でとんでもない事になり、24/365状態でクレーム処理に追われ死にそうになる。連日終電での帰宅、朝4時にクレームの電話がかかってきて発狂する。

9年目~情シスへの異動

あまりに死にそうになっていたところ、見かねた偉い人からIT部門興味ある?と声を掛けられる。本当に死にそうだったのでこの苦しみから解放されるなら何でもいいという思いで前向き回答したところ、さくさくと異動が決定する。

異動~1年目

意図せず社内SEとなるものの、基本的なIT知識が皆無な上に、何をするかも聞かないまま配属まで至ってしまったため、初週から部内での会話が何一つ分からない事に急にすごく焦り始める。

ちなみに現在の基本的な業務は以下の通りで、

・LANの構築、運用、保守
・サーバーの構築、運用、一部保守
・メインフレームの運用、一部保守
・AD環境の運用、保守
・Microsoft365、その他クラウド環境の運用
・デバイス管理、セットアップ、修理
・ライセンス管理、契約情報管理
・社内システムの開発、運用、保守
・セキュリティ管理
・障害対応
・ヘルプデスク対応
・パッケージ製品の導入、運用
・拠点間連携、その他

今思えば全体的にすごく内製化していて、かつゼネラリスト指向が強いのでやたらにやる事が多い。気がする。絶望感が漂い始める。

そんな状況を見兼ねてかとりあえず業務と並行してITパスポートを取るように言われたものの、IT部門にいる以上はITパスポート程度ではあまり意味がないとの記事を鵜呑みにして、基本情報技術者を受ける方針にする。
普通の文系大学出身のため、見開きの離散数学の項目からドン引きしてすぐ後悔する。
この時点では前部署後半のえぐいストレスに比べたらまだマシなのではという気持ちと、そもそもあまりに無知な事への恥ずかしさが圧倒的に勝り、物量作戦で勉強を継続する。

途中アルゴリズムとプログラミングの項目でまたドン引きし、真剣に転職を考えるも、せっかくここまでやったのだからせめて受かってから辞めようとパワーで押し切り、10月にCBT受験で合格。

一応試験には受かったものの、知識の点と点の距離がどれくらい離れているのかまだイマイチ分からず、この時点では業務に落とし込めている感じもしなかったため、成長できている実感は無し。
とりあえず最低限の適性はあると判断し、もう少し点を打ち続ける事を決意する。

サーバーの冗長化電源を引き抜き、障害を起こす。

2年目~現在

このあたりから自分メインの中長期タスクが振られるようになってくる。毎回何も分からないので、社内にドキュメントがあれば確認、それ以外は都度調べながら何となく理解を深める、を繰り返す。
実際に手を動かしたコンテンツに限っては社内で扱う範囲の半分くらいは理解できるようになり、ちょくちょく点と点が繋がる事が増えるようになる。それにより若干やる気を取り戻す。

仕事で使いそうな気がしたため、何となくMS-900とAZ-900を取得。
12冠!みたいなツイートがかっこよくて試みようとするも、900番台は簡単すぎて意味がない気がしたので途中で止める。

メモリを交換している際にマザーボードを破壊する。

社内LAN環境刷新、拠点間連携刷新、クラウドサーバー導入あたりのタスクをギリギリ合格点かどうかレベルでこなし、少し自信がついたところでプログラミングのタスクを振られあまりに何も分からなくて絶望する。

逃げのマインドで応用情報技術者試験に手を出して、手が回らない感を出す。現在合格発表待ち。
※2024年春試験で無事合格しました。

果たして適性はあったのか

何とかここまで情シスの業務を続けられたのは元々そこまで期待されていない(であろう)環境が大きな要素だった気がしますが、それでも向き不向きはしっかりある世界なのだろうなというのが率直な感想です。

自分の場合、前の部署でそれなりに評価されていたにも関わらず、異動したとたんにいい歳して全く役に立たない存在になってしまったという状況が自己評価的にかなりきつく、序盤をその負のエネルギーで乗り越えられた事と、困った時に聞けばそれなりに応えて貰える職場環境があった事も、継続に至る要素として大きかったのではないかと思います。
初心者に厳しすぎじゃねーかと思っていた時期もありましたが、冷静に考えたらちゃんと教えて貰えてるので恵まれてますね。

ここからは成果物のアウトプットと並行して、目を背けまくってきた一段階上の難しそうな諸々に手を出せるかが分水嶺になりそうだなと思っていますが、正直難しそうすぎてあまり前向きな気持ちではないので、総じて現時点までの自己評価は適性C+くらいです。

まとめ

結論、社内SEは分からない事を毛嫌いしないメンタリティと学習意欲があれば、最低限のラインまでは完全未経験でもどうにかなります。
文系出身ですし、そもそもあまり賢い方ではないのでその上で最低限かなとは思いますが。

もし何らかのシチュエーションでオファーをもらっているのだとしたら、社内SEの定義がパワー総務なのかちゃんとしたエンジニアなのかが求められる環境によってだいぶ変わりそうなので、最終的に求められてる人物像の確認は必須ですね。

あとは特に小さめな会社だと業務が浅く広くになりそうなので、成長曲線がすごく緩やかになりそうな気がしてます。そこはそういうものだと諦めて、自己肯定感が下がる日々に耐えるしかないのかもしれないです。

もし同じようなシチュエーションの方がいたら、これからも一緒に頑張りましょう。

※以下は有料記事で現時点で具体的にできるようになった事を記載したいと思います。ご興味があればどうぞ。

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