テレ東シナリオつくったよ~ん
登場人物
田辺ミホ(18)、女子高生
佐藤カケル(18)、ミホのクラスメイト。ミホが好き。
田辺リノ(43) ミホの母親、ヘルパー
〇ミホの部屋(夜)
スマホを見ているミホ。部屋の外から「行ってくるねー!」と母の声。
ミホ「行ってらっしゃーい!」
ベッドにダイブするミホ。
スマホの画面には『メンバーが退室しました』の文字がならぶ。
〇同、リビング(朝)
朝食を食べるミホ。母が帰ってくる
リノ「ただいまー」
ミホ「おかえりー」
リノ、買い物袋を机に置く。
リノ「あれ、学校は?」
ミホ「ない。もう卒業近いから殆どないよ。」
リノ「そうなの!?今時の子はいいわね~」
食材を冷蔵庫に入れるリノ。ミホ、食べ終わった皿をシンクに置いて。
ミホ「私がやるからママ寝なよ」
リノ「ありがと~。あ、今日バイトは?」
ミホ「ない、バイトもうやめた」
リノ「そうなの?」
ミホ、食材を冷蔵庫に入れながら。
ミホ「うん、もう結構稼いだし」
リノ「そっか、じゃあ卒業も近いし、最後の高校生活楽しまないとね!」
ミホ、一瞬手をとめて、
ミホ「うん、そうだね」
〇同、リビング
ミホ、イスに座り天井を見上げる、長いため息。
メッセージの着信音。
クラスメイトのカケルから、
カケルN「今どこ?」
ミホ、スマホ打つ。
ミホN「なんで」「家」
カケルN「俺も学校休んだ、会おう」
ミホ、動きをとめて、少し悩んでから、
ミホN「わかった」
イスから飛び降りるミホ。
〇土手 (昼)
二人で並んで座るミホとカケル。
ミホ、前を見据えながら、
ミホ「本当だよ」
カケル「え?」
ミホ「私がやらしい店で働いてるって」
動揺するカケル、手元を見つめる。
ミホ「もう辞めたけどね、ママにもバレたくないし」
カケル、弄っていた手元をぎゅっと握りしめて。
カケル「最初は皆、驚いたけど、そこまで大事にしてなくてさ、どうせ嘘じゃん?みたいな。でも丸山達がどんどん騒いで、お前のLINE皆で消そうぜ、って。」
ミホ「ふーん」
カケル「無視してた奴らも、丸山がサッカー部の先輩出してきたから、仕方なく、」
ミホ「はっ、(軽く笑って)そこまでくるとドラマじゃん、どんだけ必死なんだよ」
カケル「丸山、元々お前のこと嫌いだったんだよ。……俺と仲良いから」
しばらく黙る二人。
ミホ、ポケットからスマホを取りだし、カケルに見せる。
ミホ「ほら見て、私のLINE。家族とあんただけ」
カケルと目が合うがすぐに逸らす、スマホの画面を伏せて、正面向いて
ミホ「ウケる笑」
カケル、自分のスマホを取り出して、連絡先を消していく。
ミホ「なにやってんの?」
カケル、携帯にかじりつきながら、
カケル「ちょっと待って」
カケル、パッと顔を上げ、ミホの顔面にスマホを押し付ける。
カケル「消した!クラスメイト全員!」
ミホ「えっ、」
カケル、スマホを閉まって、体を倒し、空を見上げながら
カケル「これで俺ら同じじゃん!ウケる!!」
ミホ、カケルの顔を眺めて、聞く
ミホ「……なんで?」
カケル「ん?」
ミホ「なんでそんなことしてんの、」
カケル「そこは、まぁ、察してくださいよ」
カケル、ミホに笑いかける。ミホも一緒に笑う。