私が好きな理由。
「好きな男性のタイプ、芸能人で言うと誰?」って、聞かれたら、私は「佐藤浩市さん。」と答える。
ずっと昔から素敵な人だと思っている。
好きと言うよりは、憧れの人だと思う。
俳優さんとしても尊敬している。
二枚目でも三枚目でも、良い人の役も悪人の役も、何でも出来る、オールマイティな役者さん。
その役に見事になりきってる。
佐藤浩市さんが出るドラマや映画は、大体見ている。
でもテレビは見なくなったから、ドラマは見てない。
好きには変わりは無い。
この人より好きな俳優さんは未だに居ない。
私はこの人の生き方も好きだ。
この人は三國連太郎の息子さんとしては有名な話し。
でも三國連太郎さんには、妻子が居て、佐藤浩市さんはいわゆる愛人の子どもだった。
生まれた時から、三國連太郎さんとは過ごしてない。
愛情をかけてもらわずに、育っていったらしい。
だから三國連太郎さんにはいい感情は持ってないだろう。
偶然なのか必然なのかは分からないけど、佐藤浩市さんも、三國連太郎さんと同じ俳優の道を歩む事になる。
当初は三國連太郎さんの息子と言うのは、隠してたらしい。
父親の七光りで、父親に力やコネを使いたくなかった、彼なりのプライドがあったんだろう。
だから一切頼らなかったし、共演もしなかった。
たった一度だけ共演した作品はある。
映画版の「美味しんぼ」だった。
映画で対立する親子役を演じていた。
実際と被る所があって、なかなか見応えがあった。
2人ならではの緊迫感があった。
でもやがて2人の間のわだかまりが溶ける日がやってきた。
それは同じく俳優をしている佐藤浩市さんの寛一郎さんの存在だった。
三國連太郎にとっては孫になる寛一郎さんは、2人の仲を取り持った。
だから三國連太郎さんと佐藤浩市さんの親子関係も、いい方向にに進んだ。
三國連太郎さんはもうお亡くなりになってしまったけど、最後は佐藤浩市さんと親子関係が築けて良かったと思う。
私は勝手だけど、佐藤浩市さんに自分を重ねてる。
私も実の父親とは断絶していたし、父親が死ぬ直前に、電話だけど話が出来た。
私の事を知って貰う事は出来たから。
父親とは会えなかったけど、それでも探せて良かったと今は思っている。
どんなに時間がかかっても、親子ってちゃんと結びつくものなんだなと改めて思った。