精神科入院④

ついにこの日がやってきた。閉鎖病棟から開放病棟に移る日が。やっとこの地獄のような世界から、抜けられると思いました。
私ももう鬱病にまたなるんじゃないのかと、思うくらい病みそうだったから。
気掛かりだったのは、私と仲良くなってくれたもう１人のアルコール依存性の女性の事。１人にしてしまうことが忍びなかったです。ま開放病棟で待ってるからと、暫しの別れの挨拶をして、開放病棟に移りました。
開放病棟は、門限が午前９時～午後４時３０分って言うのがありますが、その間なら自由に出入り出来ます。外出も自由です。
私が１番嬉しかったのは、洗濯が自由に出来ることでした。もういちいち鍵開けて貰う必要は無くなりました。お菓子をくれたアルコール依存性の男性も、同じ日に開放病棟に移って来ました。
私はまた4人部屋に変わって来ました。
4人のうち１人は、閉鎖病棟で同じ部屋になった人でした。その4人とは特に１人の人と仲良くなるんですが、後々問題を起こすことになります。それはまた後日書きますね。
母親と夫も閉鎖病棟にいる時も、お見舞いには来てくれてましたが、開放病棟に変わってくれたので、安心してくれていました。
私が入院するのは、約３ヶ月です。まだまだ退院は出来ません。
まだ記憶の混乱はありました。
新聞でとある場所の写真が掲載されてました。
それは、私が家出して、ウロウロしていた場所だったのです。私はそこで何をしようとしていたのか、何をやっていたのか思い出したのです。
私は呼吸が出来ないほど苦しくなりました。
過呼吸を起こしたのです。
看護師さんらが来て、事なきを得ました。
思い出したのはそれだけでした。
私には、まだ思い出せないことが山ほどある気がしましたが、主治医の方針は無理に思い出させることはしないでした。それなのに、自分は思い出してしまった。これから先どうなるんだろう。
私には不安しかありませんでした。つづく