別々の道へ③

青天の霹靂とはこの事だ。
母は私達の仲人さんに、相談したくて連絡したらしいが、そこで信じられない事を聞かされたらしい。
夫が、あの夫が「私の病気の事を隠して、嫁に来た。俺は騙された」と、仲人さんに言っていたらしい。
私は記憶にはないけど、鬱病だったことは、ちゃんと夫には話はしていたらしいのに。
どうしてそんな事が言えるのだろう。
夫に寄せていた信頼感は、ガラガラと音を崩れて行った。
どうして、私が騙して嫁に来たと言ったりしたのだろう。私の病気を理解していたのは、全くの嘘だったと言うことになる。
信じていたのに。本当に申し訳ないっていつも思っていたのに。こんな裏切りってあるだろうか。
私は夫に詰め寄った。
「何でそんなこと言うのよ!!本当にそう思ってる訳?仲人さんに、そう言ってたって、お母さんが聞いたって言ってるけど。」
「そんなこと言ってないよ。」「だったら仲人さんが嘘ついてるって言うの?もうあなたの事を信用なんて出来ないから。」「そんなこと絶対に言うてない。」
「じゃあ、仲人さん呼んで話しようよ。」って事になり、私は仲人さん交えて、夫と話する事になった。
つづく

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