家のあれ。。間違って使うと大変なことに…毎日の習慣・・・そのままでいいですか?特別支援学校:現場より
今日はみなさんが日常生活の中でで普通にやっておられる行為が
後々になって家族が離れて暮らすことを選択するかもしれない
・・というお話です。
それは何かというと、冷蔵庫の主導権を握られること。。。なんです。
つまり自分で冷蔵庫をあけて、自分で好きな食べ物がいつでも 食べれるようになっている生活のパターンになってはないですか?
なぜ、冷蔵庫の主導権握られたら家庭生活が存続しにくくなるの?
そんなの家族の一員なんだから当たり前のことでしょって。
問題ないですよ。って
そうですよね。
もちろん全員が全員ではないっていう前提にはさせてくださいね。
ただこの冷蔵庫の主導権を握られて
家庭の生活が守れなくなった、 というケースはめずらしいことではありません。
支援学校にはご家庭から通われている子と
施設から通われている子がいます。
(地域さがあるので一概には言えませんが)
要は施設に入って、その施設から学校に通うという子もいるわけです。
施設に入られるのはご家庭のご事情。どうしても養育できなくなってしまうケース、例えば保護者の方が病気などで生活を整えることができないケース、それから虐待のケース、 これは生きる事を守るための緊急なケースですね。
もう一つ、家族の生活の安全を守れなくなるケースで
施設に入所されるケースがあります。 それは子どもさんの安全もありますが、
ご家族の安全が守れなくなっているケースもあるわけです。
一定の数でいる、しかも中学部くらいで家庭を泣く泣く離れて、
施設に入って転入されてくるケースにパターンが あることに気が付きました。
そのパターンが、冒頭にお話した冷蔵庫を支配されたご家庭なんです。
ある男の子は100キロになって、家庭では過ごせなくなり施設に入ることになりました。
家庭での食事内容はハンバーガーとコーラのみ
冷蔵庫に入っていないと怒る。しかも体重は100キロ。100キロの暴れるエネルギーもう大人一人ではどうしようもないですよね。 しかも自分の人生10数年気が付いたら
ハンバーガーとコーラーがいつも家にあるわけですから、 ほかの食事を受け入れるなんて
とんでもない。 ご両親は愛溢れて育てておられたのですが、
ご主人がご病気のため逝去され、お母さんと妹だけになったとき
もう食べさせろという彼のエネルギーから、自分も妹も守れない。
家庭生活を続けることの限界を感じて泣く泣く 施設にはいる選択をされました。
小さいころからの小さな毎日の積み重ねです。
これしか食べなかった・・・。
何でもいいから食べてくれさえすればよい・・・・。
今日も食べてくれてよかった・・・。
でもそのパターンが長ければ長いほど、
子どもはその行動が認められているものとして バッチリ獲得してしまうんです。
いつもの!!を食べるためにどうすればよいのか。
冷蔵庫を開けて、自分の好きなから揚げがある。
お母さんの作った食事は食べなくても、
後で冷蔵庫をあければ大好きなから揚げが入ってくることは知っている。
決して困らそうとも、お母さんの作ったものが嫌いでもなくて
ただ、獲得した自分にとって得たものがよかった、前も通用した。 だから今回も・・・。
それだけなんです。
気を付けてあげたいのはそうして肥満傾向になってきている子です。
そう肥満になって身体が大きくなって、 身体を動かすことがおっくうになってきて・・・。
楽しみは食べることのみ、、、。うごかない 食べる。食べれないと怒る。そして・・食べる。
悪循環です。
でも、このこの楽しみは食べることくらいしかないんです。
っていう保護者のかたもいらっしゃいました。
私はその言葉を聞くと
違いますよ とも そうですよね。とも言えません。
ご家族がなんとかつないできた毎日の選択の結果であると思うから
簡単な言葉は返せないです。でも
結果的に食べ物の問題でご家族が離れてしまうケースも 何件もみてきていると
幼少期からずっとこの食べることがままなってきたという食事の問題に
学校と家庭がもっと早い段階で連携できなかったのか・・・
そして、楽しいことが増えるようなアプロ―ちはあったのだろうか?と考えてしまいます。
たかが冷蔵庫、されど冷蔵庫、こどもからみたら自分の好きな食べ物がある
宝物の箱なのかもしれませんね。
明日からでも大人ができること
それは
冷蔵庫を開けるためにはワンクッション何か「行動」をいれること、
目を見るとか、開けてをお願いするとか、冷蔵庫の前でコミュニケーションを増やす・・・。開けるのはお父さんかお母さん・・・ をもう一度作り直す。
そしてその家族なりの冷蔵庫に対するルールができればいいですよね。
勝手にあけれなくなったことにとても怒るかもしれませんが、
その怒りのエネルギーが身体の小さいうちに
だしても収まる柔らかい時期に、って思います。
大きくなってきてからではそのエネルギーを止めるのは
けがにもなりかねません。そして結果
怒って暴れれば大人はいうことをきいてくれるという 誤学習にもなりかねません。
成長のカギはお母さんがご家族がもっている。
わかっているのに、家庭に一歩踏み込んで、一緒に連携する弱さが今の学校の課題ですね。
食べることについての考え方はとても大きなウエイトを 占めている福音です。
見方を変えれば、食べることは本人、家族の人生の豊かな過ごし方にも繋がっていきます。
最後までお読みくださりありがとうございます!!
それではまた!
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