勉強させてくださいよ!!保護者からの要求。でもその子に大切なことが・・・ 特別支援学校:現場の話
よく聞くんですよね。
おしゃべりができることが増えてきたら、
よし!字の練習だ!!って
でも最近は教員の方でも
お話ができる→よくわかっている→字の練習をさせる
という考えの方も増えてきたなあって感じます。
「今日はひらがなの か について勉強します。」
と聞いて今日は 「か 」についてだな。。。と頭に入れながら
「か「」のかきかたや「か」のつくことばってなあに?なんて 学びます。
イメージできますよね。そうそうそうやって学んできたわ!って
だから
そろそろそれ、
字の練習をさせてください!と
大人の私たちが学ぶことをイメージするとこんな感じではないですか。
座って、テーマとなる話を聞き、鉛筆をもつ・・繰り返し練習をする
これが学習すること、勉強することのイメージではありませんか。
それがイメージなるのはなぜかというと
それは、勉強の始まりは小1と捉えているからです。
でも小1になるまでに毎日たっぷりと、人間の基本となる、学ぶための基本の世界を作ってきているんです。
自分と外の世界を創る、そんな幼少期の時間をたっぷりと過ごしています。
これがものすごく大切です。
このころの私たちって、どんな一日なんでしょう。
毎日のあそびが楽しくてワクワクして、感動の毎日。
アリさんの行列に心奪われていたり、木々の木漏れ日がきれいやなあとか、あー給食のいい匂いとか、線路に通る電車をずっと眺めていたり、お母さんの抱っこ気持ちいいな♪ああたたかいなあとか、 わあ自分でできるようになったよって!!
たくさん心を動かしてたくさん感動して生きていたんです。 その時の体験と感動が私たちの世界を作って、そして誰かに伝えたくなって、言葉で表現するようになってきているんですね。
でも私たち大人は、そんなわくわく生きていたのに、 言葉を獲得してからしばらく、わくわく感動の毎日を過ごしていたのに、
残念ながらそんなわくわくは記憶のかなたへ。。。見事忘れてしまっていますね。
覚えているのはやらされている勉強!!となります。笑
障害をもつこどもたち、机の上で何かしなくても、日常生活の中で遊びの中で、身体を動かしながら、毎日学びまくっています。
私たちの吸収力とくらべものにならないくらい、学んでます。
そうやって物の名前のほかに、かたいとかあかいとかすっぱいとか 実体験を通して覚えていくんですね。
その体験した感動を毎日経験して、心を動かして、自分への自信が育ってきてそして言葉やサインにつなげていく。。。
で、ここで字を書く練習をすることについて
焦ってはいけないのは次にあげる3つのポイントのこどもたちです。
一つ目、身体を大きく動かすことの欲求が強い、また姿勢の保持が難しい子。
二つ目、手先指先のうごきがぎこちない子
3つ目、見る力を育てていない子。
一つ目、運動欲求が高い子に、決まった場所に座ってある本人にはわかりにくい
ルールの中で文字学習をさせる、学ばせる。 学校は勉強する場所だから、お勉強はね我慢してやるものよ。なんていうと、本人の本当に学びたいと思っている願いと要求とずれちゃいますね。
身体はよく動くけど座る姿勢の保持が難しい
これもよくいる子です。 うごくのが好き→身体が整っているではありません。 身体へのアプローチが残っている段階ではありませんか?
二つ目、これも身体面のことなんですが、絵本や言葉をみるきくでのアプローチは効果的だと思いますが、書くという微細な活動のチャレンジの前に身の回りのことで手先指先を使ってできることを増やして 「できちゃったわたし!えへ」と自信をつけさせてあげることを忘れないでほしいなって思います
3っつめ
これは私の経験です。
見る力をつけることは学習の土台の中のでも大きなポイントです。
授業を始めるときに、子供たちの顔はあがっていますか?下をむいていませんか?
耳をふさいでいませんか?
見る力を育てるためには、まず安心感が必要です。外の情報をキャッチしようとする心になっているかです。そして情報をキャッチしてよかった! ちょっとこどもより・・・なみかたをすると見たことで 何か得をしたかって思える活動を保障しているかってことです。
得は楽しさでいいんですよ!!
つまり毎日の学校生活の中で、外の情報をキャッチして あーー楽しかったよ♪って思えている活動が保証されているかです。
そして学習への意欲・学ぶって楽しいが毎日の生活の中で 作られていくのです。
最後に、いつかひらがなの学習が楽しくなる、好きになるように
毎日の学校生活の中で絵本の読み聞かせの時間を必ずつくって、 種まきはしておいてほしいなって思います。
まずは生活の中であるひらがなっておもしろそう、 先生が書いている連絡帳なに?
書いているのってかっこいいなあ、って思える気持ち、 ひらがなへの興味のしかけは、
作っておきましょうね!!
最後までお読みくださりありがとうございました。。
ではまた!
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