ゆっくりなともくんの話②苦手なお豆腐は食べますか?食べませんか?特別支援学校現場より!!
ゆっくりなともくんの給食のお話②です。
前回は苦手なお豆腐に挑戦しようとしたけど、だめでした。
そんな続きです。
しばらくはお豆腐がでなかったのですが、また3日後に苦手なお豆腐がでました。
その間に明子先生がやっていたことといえば、水遊びを徹底的に!!
とにかく一緒に遊びました。
水遊びは明子先生と「楽しいね」 を ともくんのなかの実績として作り 印象づけました。
そして次のお豆腐がでたときです。
また前回と同じようにお皿の上にお豆腐だけが残りました。
「どうぞ、食べたらごちそうさま。」 とだけ言って斜め45度から見守りました。
今日は投げようとはしないけど顔をそむけています。
明子先生もともくんをじっとみつめるではなく
あさってのほうをみながら待っています。
ひとり、ふたりとご馳走様をしていきます。
ご馳走様するこたちは嬉しそうに、いそいそと水遊びをする準備をしています。
ともくんはいつも1番に食べ終わってたので、じーっとその様子をみています。
明子先生はすかざす、「お水遊び行きたいねえ・・」と伝えました。
「からっぽしてごちそうさましたらね。」
ともくんまたぷいっとしています。
でも顔をうつぶせにはしません。
またちらってみんなが水遊びをする用意のほうを見ています。
お豆腐のかけらをのせたお皿をともくんのではなく
もう一つ、同じように、用意したのが、和先生。
明子先生にそのお皿を渡して、ともくんの目の前で
明子先生にお豆腐をのせたスプーンで
ぱくり食べさせてもらいました。
明子先生笑顔で、 「和先生マルよ!!マル!!」
和先生もからっぽごちそうさま。と言います。
明子先生「水遊びいってらっしゃい。」
和先生「やったー!」で万歳ポーズをして、「水遊びいってきまーす!!」
ともくんの目の前で和先生も水遊びにいっちゃいました。
するとともくん、
決心したように
突然、がばっとお皿をもってスプーンも持って
器に口をつけ
お豆腐をかきこんで食べちゃったのです。
みんな。。。。唖然!!
ともくん、お口にいれて、何にもなかった表情で
和先生のように万歳ポーズをして
ご馳走様のポンポンをして水遊びの準備をするための
自分のロッカーのほうに行きました。
ともくんはいつも周りのお友だちの様子をよく見てた子なんですね。
苦手なものを食べるきっかけと気持ちの高まりのチャンスを まっていただけ・・・。
苦手なものも少し受け入れてみる。
案外大丈夫、、、、。ともくんをみていると
「食べない」は大人の思い込みあるよなあ
そのスイッチをどのタイミングで押すかなんだよなって。
それは子どもによると
ともくんから教えてもらいました。
ともくん、そこから飲めなかった牛乳、パン、少しづつ挑戦しました。
今まで食べなかったものがたくさん食べれるようになりました。
どうしてもふわふわのかきたまは嫌みたいだけど、
本の米粒くらいは仕方ないなあって受け入れてくれます。
1年がたつくらいになると、たくさんのものを食べることができるようになりました。量も種類も格段に増えました!!ぐちゃぐちゃにしたり、お皿をひっくり返したりする子だなんて想像できないくらい成長したともくんです。
食べることって。。食べることが目的ではなく、食べることを通して
コミュニケーションを学ぶのだなと改めて思いました。
今日も最後までおよみくださりありがとうございました😊