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成長を望まないお母さんの特徴


「ストレスはかけないでください」
「無理はさせないでください」
このような言葉をよく聞くようになりました。
みなさんはこの言葉を聞いてどう思いますか?

そう、ストレスはだめよね。
不調の原因はストレスが原因って多いもの。

ムリはしたらだめよね。無理したら、後々大変になるから。

ストレスがダメ?無理もダメ?

どう感じますか?

この言葉の裏側にあるものはなんなのでしょうか。

ストレスをかけないでください。無理をさせないでください。
という言葉を言われたらあなたはどうしますか?

例えば、おトイレのトレーニングが学校でうまくいっていて、
紙おむつにすることもない!!                    トイレでの成功が増えてきている!!                 登下校で、紙おむつを外せば、紙おむつにさよならできる        いいタイミング!!

でもお母さんからはこんな声が・・・。


   家では紙おむつにしてますし、パンツ嫌がります。
    外出先でもトイレ使用するの困るんで、
    あ、バスでおしっこ漏らしちゃったら、濡れたままですよね。                  風邪ひいちゃうかも。
うちの子風邪をひくと、長引くんですよね。
失敗させたらだめっていうの
本人にストレスかかりそうです・・・

なんて伝えられたらどうしますか?

学校は子どもの成長と、自分らしく輝いて生きる人生とご家族の幸せ
を提案したいです。
ストレスだって、無理だって
時に、成長の後押しになるし、人生を輝かせるためには         必要なスパイスになることも知っています。。


そもそもストレスも無理も自分ではきめることができない外部からのはたらきかけの面が大きい。だからストレスや無理から立ち直る力もつけてほしいって思いますよね。

保護者の方がこの言葉を伝えてこられたことが、            なぜか?と予想するのは、過去に子どもやお母さんに大きくストレスがかかったと思われる出来事があって、それが、しんどくて、今も思い出すだけでも辛いという出来事だったのではと思います。

 例えばこどもさんが、身体が弱くて何度も何度も病院のお世話になって、生きてさえすれば・・と、それはそれは怖くて、祈るだけのどうしようもない時間を経験されたとか・・・。
子育てを凄く頑張ってきたけど、でもはじめての子育て、障害の持っている子の子育てがうまくいかなくて、なのに周りからもうまくいかないのはお母さんのせいにされてしまって、ほんとにつらかった、味方がいなかった・・そんな辛かったことがあったのかもしれません。

 少し話はそれますが、身体の弱かった子どもさんをもつお母さんも、子育てにご苦労されて、でも今となってはと、笑顔で気持ちを整えて話してくださるお母さんもいらっしゃいます。そんなお母さんはその辛かったときの気持ちで自分の心を傷つけるのを卒業されたお母さんなのかもしれないなあって思います。
 
話を戻しますね。
 特にその辛くてしんどい時期をお母さん、なんとか一人で乗り越えて、でも実はその時の気持ちが癒えてない場合に、そのような言葉がでてきてしまうのではって感じるときがあります。


しんどい、つらい、いやだ、悲しい、なんで私にこんなことが、何も悪いことしていない、私こんなにがんばっている、なのにどうして・・誰もわかってくれない・・・
その後自分の気持ちを癒せてないまま、                でも毎日をこなすことが精いっぱい、                 そうして季節が過ぎていったのかもしれませんね。

子どもはというと、時間がたって、                  ストレスの少ない、無理のない生活に、どっぷり。
お母さんがいつも守ってくれている心地よさから抜けれないまま育って、
そして学校でもそうやって守ってくれるような関りを求め、お母さん以外の大人をコントロールすることを覚えてしまった子もいますね。


でもね、しんどかった時期を記憶の遠いところにおいて、
ケロっとして過ごしている子もいるんですよね。
心に何かが、残っていたとしてもその時より格段に成子どもって成長しているし、たくましくなっているわけです。


どちらの子どもでも、私たちはその子の人生が将来も輝くために・・を考えていますが、お母さんにしたらもう勘弁してって。あの時の思いはもうしたくないのよって。頑張るなんてこの子の人生にはもういらないし、無事に安全でいかせてよ。ってずれがおきてしまうんです。

だから私たち教師が大切にしておきたいのは、お母さんのお話を伺いながら、お母さんの傷を癒せることを願いながら、おかあさんが受け取れる言葉を選び、伝え、また話をきいて少し提案してみて、また引っ込めて、を地道にじっくりやっていくわけです。
いきなり提案を伝えたところで話はかみ合わないでしょう。

おかあさんが成長のカギをもっているから、そのカギをつかってもらうためにまず、お母さん自身の自己肯定感をあげてもらうお手伝いをする。
癒すための言葉や態度を伝えることと、同時にこうして毎日をつないできたお母さんを労って、今までの自分を頑張ってきた自分も、つらかった自分で認めてもらって、ほんとの意味での子育ての自信をつけてもらって、そして私たちを信用してもらうことが先ですね。

最後に
毎日生きてさえすれば・・安心して生きていきたい・・・。       それもお母さん、ご家族の尊い判断です。
ほんの少し先が見通せるわたしたちは、ついそのままでは・・と伝えたくなりますが、
やり取りがどうしてもうまくいかないときは、
そっと距離を置いてみるのも必要なのかもしれませんね。


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