大失敗😢食事指導：ちゃんと伝えることができなかった：特別支援学校現場より

食事指導、偏食指導のエピソードをシリーズでお話しています。
今回は私の失敗の話・・・なんです。

同僚が私の伝え方がまずくて大切なことが伝わらず、
食事指導を進めてしまった結果、
こどもが食事をすることが楽しくないって、
思わせてしまった指導をしたんです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そんなエピソードです。

ある時、職員室でいつものように次の日の給食の作戦を　　　　　　　　　健次先生と話していました。
「明日の献立には、えーぱりぱり麺かぁ・・・。」　　　　　　　　　　　いわゆる中華あんかけが揚げ麺にかかっているメニューのことですね。　　これ、時間がたつと水分吸うと量は増えるし、　　　　　　　　　　　　　　食べにくくなるし、あと、みんなの苦手なウズラの卵も　　　　　　　　　入っているから、まあまあ苦戦するメニューなんですね。　　　　　　　　アンをかけるのは直前にしようとか、　　　　　　　　　　　　　　　　　○○ちゃんは食べるの早いからこの子を、　　　　　　　　　　　　　　　いいモデルにしながら食べて、みんなのモチベーション上げながら
すすめようか・・・あ、そうや、給食の時間ぎりぎりまでいっぱい遊んで、身体をしっかり動かしておなか減らしておこうって、　　　　　　　　　　　　苦手なウズラの卵も一かけらは挑戦してみようって
そんなことを話していました。

そのときに隣のクラスの先生が、
質問されました。

「福音先生、食事指導って一口でもたべたらいいんすよね。」
「え？」
「先生細かいこといろいろ言ってはりますが、　　　　　　　　　　　　　とりあえず一口食べたらいいんすよね。」

「あーーそうではないんです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　食べる過程とか、準備とかその環境設定が大切で・・・・」
なんだか、もごもご話しちゃったんですね・・・

「まあつまり、一口食べればよいと」
「えーーっとそうではなくて」
このころの私は転勤してきたばかりで、言葉を選ぶ癖があって、　　　　　　自分で思っていることがすぐに言葉にでなかったんです。
この会話で隣のクラスの先生が、
「食事指導とは少しでも食べたら〇」ととらえてしまって・・・。

その時に
いえなかったんです。
食事の向き合いって

「あなたとなら頑張るよっていう信頼関係を作ることなんです」

って一言で伝えれなかったんです。

だから一口食べさえしたらいいんでしょ？は
違うんです。

「食べること」に焦点を置いて、
大人のパワーで圧勝してはだめなんです。

私の大先輩の言葉を借りるなら、

「先生が、圧勝しないこと」

この圧勝しないがポイントでもありますね。

ほんの少しでいいんです、紙一重大人の勝ち・・・みたいな。
先生とこどもとのやりとりでほんの少しです。

そんな繊細なやりとりなんですね。

ルールは外にあることそして　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「良き終わり」にするために、ゴールをどこに設定するのか、　　　　　　　やりとりしながら、
本人が、できた！やれたよ！と思えるゴールを探るのが大切なんですね。

だからといらえず、一口食べさえすればいい・・・ではないです。

そして、「一口食べられた世界」を一緒に喜びあえるか、　　　　　　　　また喜びの感情が育っていない子には　　　　　　　　　　　　　　　　　先生と一緒に食べたらなにか
いいことがある！そんな越え方です。

結果的に一口食べさえすればいい指導は
食べたら終わるという見通しの力にはなりましたが、　　　　　　　　　　そのあと食事の内容が広がらなかったのです。　　　　　　　　　　　　　　つまり、その子は食べるのが嫌いになりました。

こどもたち強い偏食を示す子から、
偏食の問題は小さそうだけど、向き合うことに時間のかかる子、　　　　　　さまざまです。
心を支えるとか、その一日をどんな風に越えるか、　　　　　　　　　　　そして楽しい学校生活、、、を
いつもイメージはしていたんですね。　　　　　　　　　　　　　　　　　がんばったらいいことがあって、更に褒めらていて・・・。

大好きな先生が褒めてくれた！！いつも
あの子たちの心が取り残されないように考えていたはずなのに
あの頃の私はちゃんと説明することができませんでした。

「その子とあなた」なりの関係性・・・がありますよね。

最後までおよみくださりありがとうございました！！