褒めて!!褒めて!!(`・∀・´)エッヘン!! 私ってできる子です!!特別支援学校:現場より!!
褒められることが嬉しい、もっと褒められたい!
もっとやる!!
そんな子供に育てるためにはの話の続きです。
子どもがよきことをして
笑顔で褒めて、高い高いして
ここで終わっちゃうのでは次に続きにくい・・・
そんな場面があります。。。
それはどんな場面かっていうと
お野菜絶対食べなかったのに初めてにんじんが食べられた!!
とか
苦手な活動を葛藤しながらも乗り越えることができた!!・・・
とか
今後もぜひとも、定着させたい!!
そんな時は、褒め言葉笑顔のミックスにさらにもう一つ加えます。
それは
「間髪いれずに、大好きな遊びにいく。」
のフルミックスセットです。
たとえばこれはだめな例
苦手な絶対食べないっていうお野菜を初めて食べた!
初めて!!ですよ!
食べる
→飛び切り笑顔でほめる
→片付け、歯磨き ???
なんていけませんよ。
あと無意味に待たせるのもNG
ポイントは間髪いれずに!!ですよ。
でもよく見かけるんです。
食べたことのない枝豆を
たくさんの時間をかけて一粒パクリ。
なのに、
あ、食べれたえらいねえ!
食べれちゃったからじゃあ牛乳も挑戦してみる?
みたいな・・・おいおい
小1のりょうくんっていう男の子のエピソードです。
学年にどうしても苦手なお女の子
まりちゃんがいます。
まりちゃん、よく泣いていました。マリちゃんの泣き声を
聞いてしまうと、りょうくん、立ちすくんで動けなくなっちゃうんです。
動けなくなったあとはりょうくんがしくしく泣き始める。
しばらくは大好きな遊びにもいけないくらい長い時間ずっと泣いています。
さあ、そんな入学時の様子でした。
学年単位で行う初めての体育祭。
まりちゃんはいつも泣いていないのですが、
少しでも声が聞こえると
りょうくん、練習から身体が固まったかのようにその場から動けなくなって
下を向いて目をつぶっています。
そのうちに、練習ってことがわかると
教室からでられなくなりました。
ゆうこ先生、考えます。どうしたらみんなと体育祭に参加できるかな?
初めてのこと尽くしで練習が楽しかった!できた!の
経験がない。
わからないことがいっぱいで不安でいっぱいなうえ、
まりちゃんの、いつ聞こえてくるかわからない大きな泣き声が不安。
りょうくんは、いつもぶつぶつ独り言。
ゆう子先生が大丈夫よと
お話をしても今は分かりにくい様子。
まず練習は教室で始めました。
みんなと同じ練習内容を
教室で二人っきりでやりました。
かけっこ、平均台、とんねるくぐり・・。
「りょうくん!!練習おしまい!できました!まるーーー!
トランポリンレッツゴー!」
練習が終わったら大好きなトランポリンで遊べることを毎回約束をして
毎回毎回続けました。もちろん笑顔の誉め言葉+高い高い+トランポリンです。
少し自信がついたころ。グラウンドでもやってみました。
もちろんみんなが終わってから、練習の終わりは
「りょうくん!!練習おしまい!できました!まるーーー!
トランポリンレッツゴー!」
そうして少しづつみんながやっている練習を近づけてやりました。
予行の前にはなんとかみんなの練習に途中から参加して
演技がおわると、みんなと一緒に終わりを待たずにトランポリンにでかけました。
りょうくんも不安な表情はありますが、泣いて動けなくなることは
ありません。いつの間にかマリちゃんの泣き声で泣いて崩れることは
なくなりました。
マリちゃん泣いていても
「うるさいなーー」とつぶやくことができるくらい成長。
そして本番。たくさんの保護者が見守る中
最後まで裕子先生と一緒にやりきりました。もちろん、練習よりも
本番は不安いっぱいのすんごい表情でしたが、やり遂げました。
もちろん、当日も演技が終わったらすぐにトランポリンに行きました。
後でお母さんに話を聞くと初めてグラウンドで、しかもみんなの中で
がんばっているりょうくんを初めてみたと、泣いて喜んでおられました。
その後のりょうくんです。
2年生になったころには体育祭なんてへっちゃら。
みんなの前でお当番のあいさつができるくらい
へっちゃらになりました。
余裕~の表情でみんなと一緒に参加。
トランポリンは必要でなくなり、
笑顔と誉め言葉で十分になっているりょうくんなのでした!!
だってできた!!達成感が育っていますからね!!