レポート「まちのコミュニティナース学科」
はじめに
みなさんこんにちは!
2022年に準備室からスタートし、今年で3年目を迎えたふくまち大学。
昨年の夏にふくまち大学に出会って以来、ここでしか得られない学び、ここでしか出会えない人、ここでしか見られない風景に私はすっかり魅了されてしまいました。
これからも参加者とライター、両方のアプローチからふくまち大学を楽しみたいと思います。
さて、3年目の最初の講座は「まちのコミュニティナース学科」!
1年目から毎年実施されている唯一の講座です。
せんせいから地域実践の機会が提供され、講座で学んだことを実践の場で発揮できるのも大きな特徴です!
これまでのレポートはこちらから読むことができます↓↓
9月11日、夜になっても少し暑さが残る中、足羽川沿いに佇むアクティビティ施設「ヨリバ」で開かれたこの講座。
今回はどんな講座となったのか、その模様をお届けします。
せんせいと参加者について
せんせい
「まちのコミュニティナース学科」のせんせいを務めるのは、
株式会社ALLINUS代表取締役・加藤瑞穂さんです。
看護師や保健師、そしてコミュニティナースとして活動されています。
加藤せんせいのInstagramはこちら↓↓
https://www.instagram.com/katomizz?igsh=MTlpdXR4eWlyZ3pjYw==
コミュニティナースって?
初めて聞いた方も多いと思います。
「ナース」とつきますが、看護師の資格は必要ありません。
ヒトとコトをつなぎ、まちを元気にする
地域の人の力を引き出し、まちの可能性をひろげる
地域に必要な機能をつくる
これらを実践する行為・在り方を指します。
加藤せんせいがコミュニティナースになるまでの経緯や大切にしている考えについては、昨年のレポートに素敵なグラレコ(グラフィックレコーディング)が掲載されているので、ぜひそちらをご覧ください!
参加者
これまで「まちのコミュニティナース学科」に参加した人は1期生、2期生と呼ばれており、今回の参加者は3期生となります。
3期生は11名で、現役の看護師や看護師を目指す学生、地域を元気にしたい人、せんせいの活動に興味がある人など様々でした!
せんせいの活動紹介
加藤せんせいのコミュニティナースとしての活動について、○○×健幸という形で紹介されました。
企業×健幸
福井県は従業員50人未満の企業が多く、そのほとんどが従業員の健康を守る産業医や産業保健師を設置していません。
そこで、せんせいは企業に出向いて産業保健室を開いています。
特徴は従業員本人のみならず、周りのコミュニティ(家族や両親など)も包括的にケアすること。
本人が幸せであるためには周りも幸せでなければ、との思いから、子育てや介護など幅広く相談に乗っているそうです。
さらに企業の課題に合わせた講座やイベントを実施し、企業全体の健幸リテラシー向上に取り組んでいます。
若者×健幸
看護師をはじめ、若手経営者や教育関係者など様々な方面の経験を持った大人たちで構成され、せんせいが共同代表を務める「こみかる ユース福井」が今年7月に誕生しました。
若者自身のコミュニティが薄れつつある今、家や学校以外の居場所をつくることで、ユース世代の健幸を増進していきたいというせんせいの思いから「こみかる」は出発したそうです。
週に1回、福井市のショッピングセンター・エルパのフードコートの一角で開催され、集まった若者同士でおしゃべりをしたり、遊んだり、作業をしたり、自由に過ごすことができる場となっています。
がん×健幸
せんせいは福井県の各地でがんサロンを開催する「がんコミ!」の代表も務めています。
がん患者がいつでも立ち寄れる相談場所・がんサロンはこれまで病院内をベースに開かれていましたが、暮らしのなかで小さくたくさんがんサロンを開催することで、がんと闘うすべての人を孤独にさせないつながりをつくっているそうです。
まち×健幸
ふくまち大学 まちのコミュニティナース学科
講座と実践を通じて、暮らしのなかでちょっとおせっかいな人を増やしていくこの学科。
せんせいの期待通り、1期生・2期生はあちこちでコミュニティナースの活動に取り組んでいます。
例えば「こみなす屋」という名で協力してイベントを実施したり、逃げ地図(災害時、安全に避難するための話し合いの道具)をつくったり…
さらには1期生・2期生合同の交流会や診療所実習、大人の修学旅行まで開催されています!
せんせいが提供する実習が終わった後も、自ら活動を展開している方が多くいます。
3期生が誕生し、これからどんな広がりをみせていくか楽しみですね!
他にも
ヨリバ…福井駅前の「寄り場」としてのカフェ・アクティビティ施設
コミナスインターン…若者を対象とした、病院の見学や医師による講義
暮らしのなかの救護班…音楽フェスでの救護所運営や巡回救護
まちなかリハビリ…ショッピングセンターでの買い物リハビリ
などなど、ここには載せきれないほど多彩な活動をされています!
さいごに
せんせいが最後に紹介されたのは、次の言葉でした。
「どんな人にも光があたる暮らし作り」の担い手には、特定の技能や資格を持った限られた人だけでなく、誰もがなることができるのではないでしょうか。
そしてそれこそがコミュニティナースなのだろうと、せんせいの思いを聞いて感じました。
せんせいの活動紹介を聞いた参加者からは、
「せんせいを見習って、対象を限定せず、誰もが来られるような居場所をつくりたい」
「あれもやってみたい、これもやってみたいとアイデアが湧いてきた」
といった感想が出ていて、より一層やる気に満ちた表情が見られました。
せんせいのエネルギッシュさに感嘆のため息が出たほど内容の濃い講座でしたが、3期生の方にとっては今後の実践が本番です。実践を経て、それぞれのやりたいことが形になっていってほしいです!
そして、せんせいをはじめとするコミュニティナースに影響を受けて「小さな明り」を灯す仲間がさらに増えればいいなと思いました!
「まちのコミュニティナース学科」3期のレポートは以上となります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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