レポート「まちの着物サークル 秋編」
はじめまして、ライターデビューの塩崎です。ふくまち大学のファンでいろいろな学科やサークル活動に参加させてもらっています。
秋はイベントや行事が多くて、週末になるとあちこち目移りしてしまいますね!
そんな中、2023年10月22日(日)に開催された「まちのきものサークル 秋編〜変わりゆく福井駅前を着物で散策しよう〜」の様子をお伝えします。
「まちの着物サークル」は、夏の浴衣編に続き第2弾となります。(前回の様子はこちらをご覧ください。)
実は浴衣編も参加させてもらったのですが、“ザ・お着物”となると一段ハードルあがりますよね。今回は、着付けは習ったことがあるけど一人で着る自信がない、着物を着てみたいけどどこに着て行っていいか分からない・・そんな方を対象にした講座でした。(ちなみに私は習ったこともない全くの着付け初心者です!)
<2部構成>
第1部13:30~15:30 着付け教室 せんせい:おきものさん、井上満枝さん
第2部15:30~17:00 福井駅前まち歩き せんせい:井上満枝さん
第1部の着付け教室参加者は男性1名、女性4名。着付けをサポートしてくださったのは“おきものさん”。福井で着物を楽しむゆるい集まりとのことで、皆さんカジュアルかつ粋な着こなしが素敵でした。
そして女性の着付けは、まち歩きのせんせいもつとめる“順化の母”井上満枝さんがメイン講師。まず、着物は日本の文化を伝える素敵なツールで、着ていくうちに自分のものになり世界が広がるというお話がありました。
年を重ねるにつれて和の世界への憧憬が生まれて、着物もその一つ。浴衣はなんとなく着られるようになったので、着物にもおそるおそるチャレンジです!
まず着付けには、着物や帯など以外に肌着や長襦袢(ながじゅばん)、着付け紐などいろいろなものが必要です。ここからもうハードル高いのですが、はじめに一式そろえればほとんどの着物に使えるそうです。肌着や長襦袢のやさしい肌触りがなんだかほっとします。
着物は1枚の布を体にまとうので、体を寸胴にすることが着崩れしにくいコツ。そのため最初に凹凸がなるべく出ないように補正を行います。長襦袢(半襟をつけて着物の下に着る衣類)や着物は、衣紋(えもん)と呼ばれる襟の背中側の部分の抜き加減や、襟の合わせ方がポイントだそう。着物の部位の呼び方も教えてもらいながら、モデルを見本に実演を見て、かつ一人一人におきものさんメンバーがついてサポートしてくださいます。
実際に着物を着てみると、腰紐、胸紐、伊達締めなど布と紐で着付けが完成していく過程がよくわかりました。仕上げは帯!今回は半幅帯というもっともカジュアルな着物の帯が使われました。多様な結び方があり自由なアレンジで楽しむことができるそうです。簡単な結び方を教えてもらいましたが、帯を結ぶのが一番難しかったかも。井上せんせいが素敵にアレンジしてくださいました。帯を締めると改めて背筋がピンと伸びます!
男性陣は参加者1人におきものさん2人がついて、至れり尽くせりな着付け教室。とっくに着付けが終わっており、若旦那風の粋な3人も一緒に記念撮影。
第2部はアオッサのアトリウム集合。お着物姿で参加の7名の方と合流し、引き続きふくい観光おもてなしガイドの井上満枝せんせいと一緒に、まち歩きを行いました。“変わりゆく福井駅前を着物で散策しよう”ということで、藤島高校の先生が作成した福井駅前の今昔がわかる地図を元に、アオッサ→ガレリア元町→新栄商店街→福井西武→福井市観光交流センターの順に巡りました。
お天気も良く、まち歩きにはちょうど良い季節。福井駅前グラススクエアでは恐竜運動会が開催されており、突然現れた着物姿の御一行様に親子連れの視線が集まります。
普段、何気なく歩いているガレリア元町のアーケード。昔は百閒堀だったと聞くと不思議な気分に・・。パチンコ屋さん前の坂道は、お堀と地上の境界で高低差があったからだそうです。新栄商店街付近は、明治時代に裁判所や警察署などが建っていたとか。
福井西武の前では、昭和3年に創業された『だるま屋』のお話をお聞きしました。元校長先生の『こどものくに』を作りたいという想いから生まれた、図書館、プール、歌劇団もあるまさに夢のデパート。福井市の人口約8万人の時代に1日2500人もの来客があったなんて!私が子どもの頃は『だるま屋西武』という名前で、屋上のミニ遊園地があって、おでかけするのが楽しみだったことを思い出しました。
福井西武はまもなく創業100年を迎えるとのこと。100年前の先人たちがまちをつくり育て、駅前商店街が発展し、今につながっているということを改めて感じました。来春に北陸新幹線福井開業を迎え100年に1度のチャンスと言われています。私たちが100年後の未来に向けて、バトンをつないでいかなくてはいけませんね!
福井駅前再開発で工事中に石垣が発見されたりもしているそうです。井上せんせいに路面の石畳が微妙にずれている場所、ここに石垣があったと教えてもらいました!
まち歩きのゴールは福井駅一乗口側(東口)に10月1日にオープンした福井市観光交流センター。『恐竜王国ふくい』をアピールした屋上で記念撮影。こちらは人気の撮影スポットになりそうですね。
そのあと2階のカフェでお茶タイム。参加者の皆さんとゆるっとお着物談義を。特にまち歩きから参加した方は、自分で着付けができる方たち。10年ぐらいブランクある方が久しぶりに着物を着るきっかけになったとか、和楽器ライブにお着物で参加していて普段でも気軽に着られる場所が欲しかったなどそんな声をお聞きしました。「着物を着たい!」という方がこういう企画を待っていらしたんですね。ご夫婦で参加の方もいらっしゃいました。
普段歩いている福井駅前と違う景色を見ることができ、変わりゆく駅前にロマンを感じた半日となりました。
この企画の発案者は、ふくまち大学ライターでもあるdaiさん。昨年の11月に開催されたふくまち大学準備室「スタートアップ学科」で語った『福井を着物で制覇したい!』という野望がきっかけだったそうです。おきものさんの協力を得て、今年2回の開催に繋がりました。当日は大野をモチーフにオーダーした帯を付けていらっしゃり、遊び心と郷土愛を感じました。まちの着物サークル第3弾にも期待します!
今年の「スタートアップ学科」は11月3日(金)19時より福井駅前XSTANDで開催とのこと。ここから、また新たな企画が生まれるのが楽しみです!
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