【6/29(木)】FX環境認識およびトレードプラン
総称
ECBフォーラムの影響もあり、円高ドル高となったのが昨日の主な相場。
ドル円は一時144.6円まで上昇し、心理的な節目となる145円に近づいた。
しかしユーロやポンドについては、ECBフォーラムでのラガルド総裁とベイリー総裁は、多少タカ派寄りの発言をしたが相場には直接的に反映されず、対円に対して売られる結果であった。
特にポンドについては、英国の消費者物価指数の伸び率が鈍化しなくインフレが今後も続きそうなことから、「これ以上の利上げに国民が耐えられるのか?」という不安材料が色濃く出て、ユーロ以上に下落をしている。
円については、日銀の介入けん制の不安から円高となった模様。
結果として、「ドル>円>ユーロ>ポンド」という強弱となった。
やはりドルが非常に強く、中期的にも現状ドル高になる可能性が高いので、
本日はドル円含めてドルストレートの取引がよさげ。
だけど面倒くさいので、ドルストレートについてはトレードの優先度は低め。
とはいえクロス円についても、介入けん制はあるものの金利差が縮まっているわけではないので、中期的にはクロス円(特にユーロ円)のロングもやっていきたい(良い押し目を付けたと思っている)。
<本日の大まかなトレードプラン>
スキャルピング(数時間単位)~デイトレ(数時間~数日)メイン
エントリー通貨:①USDJPY/②GOLD/③EURJPY/④GBPUSD/⑤EURUSD
ぶっちゃけドル円のロングが一番安定。
主要通貨の環境認識
USDJPY
<エントリー>
・スキャルピングロング(◎)
・デイトレロング(◎)
<ファンダ>
・月末の機関投資家のリバランス売り
・日銀の口先介入
→円高圧力の要因
・「5月新築住宅販売件数」の結果から、次回FOMCでの利上げが濃厚
・「6月消費者信頼感指数」の結果から、米国景気が堅調であること
・月末のドル需要
・15時半からパウエル議長の発言があるが、おそらくタカ派(あくまで予想)
→ドル高要因
日銀の介入の条件もまだ整っていなく、実弾介入は現状なさそうなので、中期的には円安相場が継続するものと思われる。
次回7月末の日銀政策決定会合で、YCC修正についてサプライズの可能性は秘めているが、1か月後なのでそこまで考慮していない。
145円までは上昇する可能性が高い。
また本日21時半の米国GDPも、大きな影響を与えそう。
結果が予想を上回る場合→ドル高なので、今持っているポジを継続保有
結果が下回った場合→一時的にドル安に動く可能性が高いので、押し目からのロングを検討
<テクニカル>
以下に記載。
<詳細エントリープラン>
以下の記載するある程度押し目を付けた際は、デイトレでロングを保有しようと思う。
少なくとも145円の大台突破までは、多少押し目を付けたらロングをする。
押し目買いポイントは、昨日まではフィボで押し目を想定しながら指値を入れていたが、現状144.5円付近を推移しており、145円までは50Pipsというところまで上昇しているので、多少下がったら追加ロングを随時やっていく方がよさげ。
一応基準としては、下図のH1チャネル下限タッチ付近からが望ましい。
そのためデイトレとかスキャルピングという概念はなく、下がったら随時ロングを繰り返し、144.900円でTPを設定する。
なお本日21時半からの米国GDPで動いてきそうなので、下記のプランで検討している。
GDPの結果が予想を上回る場合
→ドル高になる可能性が高いので、今持っているポジを継続保有
GDPの結果が下回った場合
→一時的にドル安に動く可能性が高いので、押し目からのロングを検討
EURJPY
<エントリー>
・デイトレロング(◎)
・スキャルピングロング(◎)
<ファンダ>
・ECBフォーラムで7月の利上げについて再度言及
→ユーロ高要因
・日銀の介入けん制発言予測
→円高要因
・日銀の政策変更なし
→円安要因
現状は、介入けん制発言のリスクから円高が進んでおり、ユーロ円は短期下優勢。
しかし中期的には金利差が埋まるわけでもなく、背景にあるファンダか転換するわけでもないので、ドル円が145円に到達するまでは、スイング寄りのデイトレでEURJPYのロングを保有してもよいと思っている(スワップもつくし)。
ドル円が145円到達すると、けん制発言のレベルも上がる+実弾介入の可能性も多少出てくるので、一旦手仕舞った方がよさげ。
なお、クロス円上昇にかかる日銀の為替介入はないと思っている。
<テクニカル>
下記に記載
<詳細エントリープラン>
ドル円と同様に、デイトレとかスキャルというよりは、ドル円が145円に到達したら、ロングポジションを手仕舞うプラン。
ただ、ドル円ほど上への方向性が強力ではないため、ポジションは少量にする。
現状30分足で三角持ち合いを形成しており、これを上に抜けた際は追加のロングを検討する。
下落した場合は見送り。
GBPUSD
<エントリー>
・デイトレショート(▲)
・スキャルピングショート(〇)
<ファンダ>
・「5月新築住宅販売件数」の結果から、次回FOMCでの利上げが濃厚
・「6月消費者信頼感指数」の結果から、米国景気が堅調であること
・月末のドル需要
・15時半からパウエル議長の発言があるが、おそらくタカ派(あくまで予想)
→ドル高要因
・6月のBOEで利上げに踏み切るも、インフレ率の高さが懸念
→ポンドの不安定さが残り、現状はポンド安
<テクニカル>
・H1ベースの三角持ち合い下抜け
・意識レジスタンス(赤)ゾーンを下抜け
→下優勢
思った通り下落した。
なお下落幅が非常に大きく、現状はかなり下に抜けている。
そのためデイトレショートやスイングショートはできなさそう。
スキャルピングで、要所要所でショートを獲っていく方がよさげ。
ただボラがそこまでないため、優先度は低め。
<詳細エントリープラン>
■デイトレードプラン(数時間~数日)
下記の値を下回ってきたら、スキャルピング寄りのデイトレショートを検討する。
①H1ベースの下降3波確定時
SL:H1水平線(1.26000)をH1ベースで実体上抜け確定した場合
TP:CMT(分割利確)→1.25630付近(リスクリワード1:1.8)
BC(最終利確目標)→1.25400付近(リスクリワード1:4.17)
※おそらくBCまではいかないと思っているので、基本CMTまで。
その他通貨の環境認識
ゴールド(XAUUSD)
<エントリー>
・スイングロング(▲)
・スキャルピングロング(▲)
・スキャルピングショート(◎)
<ファンダ>
・現状はリスクオフでもリスクオンでも、利子の付くドル買いの流れ
・現在の市場状況では、ドル買いが優勢
→ドル高が優勢な現在、ゴールドは売られ気味。だが底堅い現状もある
<テクニカル>
・D1上昇チャネル下限をしたブレイク
・レジスタンスラインが多く、上値が重い
→下優勢
■スイングプラン(数日~数週間)
スイングでロングを検討するなら、ロング優勢になってから。
来年以降に米国(ドル)が利下げに踏み切るのは確実なため、リスクオフとしてゴールド買いに流れる傾向となるだろう。
その際は、おそらく最高値の2070ドルを超えてくる想定。
テクニカル的にも、現状の位置がD1ベースの上昇5波の起点のため、底からロングを保有していきたいプランがある。
しかし現状はテクニカル的にもファンダ的にもショート目線なので、気長に時を待ちたい。
ただ、ロングを仕掛けるのはそう遠くはない。
■スキャルピングプラン(~数時間)
以下の①・②でショート検討。
①1908.800ドル付近
D1フィボ:61.8%付近
SL:1914.60ドル付近(H1ベースの直近高値のちょい上)
TP:CMT・BC→1903.030ドル付近(リスクリワード1:1.16)
①1912.000ドル付近
H1ベースの直近高値
SL:1917.850ドル付近(H1ベースのさらなる直近高値のちょい上)
TP:CMT(分割利確)→1908.800ドル付近(リスクリワード1:0.55)
BC→1903.030ドル付近(リスクリワード1:1.54)