病気になった「ぶり」 1
写真はうちのネコ、「ぶり」です。
ブリティッシュショートヘア、3歳です。
ぶりが生後5ヶ月頃に、里親募集で出会って飼うことになりました。
猫ヘルペスウイルス感染症(ヘルペス)の症状がひどい状態だったので、
ブリーダーが放置していたところを保護され、里親募集を経てうちにやってきました。
ヘルペスの主な症状は
・くしゃみ
・粘性の高い黄色から緑色がかった鼻水・目やに
・よだれ
・結膜(白目)の充血や腫れ
他にもありますが、症状がひどい子は上記のとおり見た目が悪くなります。
簡単に言うと、ペットショップで売れなくなります。
ぶりもうちに来てから、ずっと鼻水が止まらず、
薬をもらったり、人間の赤ちゃんがやるのと同じような鼻吸いをやったりしてこれまで暮らしていました。
あと、鼻がずっと詰まっているせいか、うまく鳴くことができず
ちゃんとした鳴き声を聞いたのは、獣医に行って注射を打たれたときの1回だけでした。(痛かったのでしょう。)
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そんなぶりが、急におかしくなったのはちょうど一ヶ月前(1/16)の夜中のことでした。
夜中に急にくるくる回り始め、右手、右足がナックリングしました。
(ナックリング:足先の神経伝達がうまくできずに起こる足の感覚異常で、足の着き方に異常が出ます。ぶりは足の裏が地面につかず、ぐるっと内に向いてしまって、足の甲部分が地面についていました)
写真・初めは右が見えないことがわからなくて、不思議なのか右向きにくるくる回っていた
どう見ても様子がおかしいので、どうぶつ救急病院へ。
右半身全般がおかしいので、左脳のなんらかの異常が起こったようでした。
その日はとりあえず脳圧を抑える薬だけ投与して、後日精密検査することになりました。
次の日も症状は収まらず、右半身はすべて機能していないようでひどくなっているようでした。
右目も見えず、右耳も聞こえないようで、右の様子がわからないので、左向きにくるくる回り、疲れたら眠る、それを繰り返していました。
かかりつけのお医者さんに改めて診断してもらったところ、
まだ3歳なので腫瘍は考えにくいので脳梗塞ではないか、ということでした。
(脳梗塞も3歳なので考えにくいが・・・、ということでした)
金曜にMRIを撮り詳しく調べることになり、
(どうぶつ専用のMRIはほぼない。うちの近く、といっても車で15分ぐらいのとこにたまたま1軒あった。必然的にあまりないので予約を取りにくい)
金曜までは、とりあえず脳梗塞を前提として、ステロイドと抗生物質で様子を見ることに。
食事はうまく噛めないようなので、カリカリは食べられないけど
飲み込めるようなので、注射器上のものでウエットフードを口にいれてご飯を食べさせました。
食べられるだけでもほんとに良かったです。
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金曜(1/21)。
MRIの結果、左の脳が右に比べると腫れていました。
ここまでは予想通りでしたが、問題は何が原因か。
MRIのお医者さんとかかりつけのお医者さんの診断は、変わらず、やはり脳梗塞の可能性が大きいということでしたが、他の可能性もあるので、大学病院で診察してもらうことに。
ただ、MRIと同じくどうぶつの大学病院も都内には数件しかなく、予約が難航しました。
症状が発症してからちょうど10日後(1/25)に、やっと診てもらえることに。
診断結果は、もともとヘルペスがあったことも考慮して、なんらかのばい菌が脳に悪さをして炎症を起こしているのではないか、とのことでステロイドはやめて、抗生物質だけにして、その投与に毎日病院で点滴を行うことになりました。
(場所が場所だけに細胞をとって培養できないのでなんらかの菌、としかわからなかった。またステロイドは免疫を下げるのでやめた)
この処置をはじめてから1週間ぐらいして、右足の症状が改善しているように見えました。
ナックリングは少なくなり、よちよちだけど歩けるように。
右手もちょっとづつ動くようになってきました。
症状が出てから、毎朝病院に預けて、夜迎えにいく。そんな毎日でした。
つらかったことは、あんなに鳴かなかったぶりが
朝、病院に行くためにゲージにいれると毎回鳴くことでした。
病院に行くとずっとゲージの中で9時間ぐらいずっと点滴を打たれて
ぶりもつらかったんだと思います。
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写真・1週間ぐらいしてちょっと改善したころ。自分でペロペロできるように。ただまだうまく体が制御できないので左へ左へ行ってしまい、ご飯を食べるときもこんな感じに。
先週の日曜(2/6)で、3週間になりました。
2/7(月)から、飲み薬にしてもらって病院通いは週1になりましたが、
飲み薬にしたら、点滴のときは止まっていた鼻水がまたひどくなり、今違う薬を取り寄せてもらっています。効いてくれるといいですが、効かなかったらまた点滴になるかもしれません。
3週間薬を続けたことで、手足の麻痺は残るものの、歩けるように。
調子がよければ多少走ることもできるようですが、まだまだフローリング部分だとすべってうまく動けないようです。(とりあえず、ぶりの生活範囲はマットや滑り止めを敷き詰めた)
右目、右耳はたぶん機能していない。
見えていないのでたぶん怖くて階段は降りれない(登ることはできる)。
食欲はあり、ウェットフードだけちょっとづつだけど自分で食べれるように。
どこまで治るのか、これ以上は治らないのかわかりませんが
これ以上ひどくならないことを心から願います。