アラフォー男が1人でコンサートに行くほど阿部亮平くんを応援する理由
こんにちは。都内で会社員をしている37歳の男です(気がつけばもうすっかりアラフォーのおっさんです)。2018年、つまりジャニーズJr.の頃からSnow Manの阿部亮平くんを応援しています。初めはなんとなくYouTubeを観てる程度だったのが、今ではファンクラブに入り、CDが出れば全種揃え、単独表紙の雑誌が出れば発売日に買い、ついに先日は男1人でSnow Manのコンサートを鑑賞するまでに至りました…。アイドルファンを偏見視していた20代の自分からすれば思いもしなかった行動なのですが、なぜ私が阿部くん、そしてSnow Manを応援するのか書き表してみます。
子供の頃からのジャニーズへの憧れ
それには幼少期からの自分語りからになるんですが、しばしお付き合いください…。
まず、物心ついた時から小学生くらいまでは「テレビの中の人になりたい」という気持ちが割とあったんですよね。おかあさんといっしょでお兄さんお姉さんと体操したかったし、てれび戦士(『天才テレビくん』の子役キャスト)になりたかったし、マジカル頭脳パワーの解答者になりたかった。
そんなテレビの中の憧れの1つに、ジャニーズは確実にいました。当時の自分は、ややぽっちゃりの体型でキツめの癖毛、運動も苦手だったから、サラッサラの髪の毛にシュッとした体つき、バク転までされた日には、もう敵いません。てれび戦士は生田斗真くんが好きだったし、高校生になったら、剛健(V6森田剛・三宅健)みたいな茶髪にしたかった。何より自分は音楽が好きでした。よくカラオケで『青いイナズマ』とか『愛なんだ』とか歌ってましたが、歌とダンスへの憧れもありました。
ただまあ、この憧れも今っぽく言うと「3000兆円欲しい」みたいな現実味のない程度のものでした。天上人への憧れを地上から眺めるくらいの距離感だったんですが、なまじっか幼少期に「女の子っぽい顔立ちだね〜将来はジャニーズかな?」とか学生時代に「三宅健に似てるよね?」とか、たま〜〜〜〜〜〜〜に言われることを間に受けては鏡を見返したりして、一抹の望みのような気持ちも持っていたりしました(今、当時の写真を見返しても自分の顔にある三宅健要素はさっぱり分からん)。
ジャニーズ的な人生からの距離
ジャニーズへの憧れを抱きつつ、自分の人生とは距離を感じ出します。きっかけは進学校への入学です。
受験の末、当時は珍しい中高一貫校に入学しました。そこは、6年分の内容を5年間で行い、最後の1年を大学受験の勉強に充てるというバリバリの進学校で、まあ自分で言うのもアレですが、県内からそこそこ良い家庭環境、かつ勉強ができる子が集まってくる学校です。そんな中でも成績もまあ良く、多少の思春期はあるものの真っ当に育っていき、自分って一般的には優等生ってことなんだろうなあという自意識が出来上がっていきます。
で、そんなある日、家族でテレビを観ていた時に、おそらくヤンチャな感じのタレントが出ていたのだと思うんですが、母親がこんなことを言い出したんですよ。
「芸能人は不良がなるもの」だと。
え?あ?そうなの?それまで気にしたこともないような概念だったので、割と驚いたのを覚えています。
母親は音楽番組に出てくるティーンズグループをよく思っていなかったようで、SPEEDには「ステージ衣装じゃなくて、学校の制服着せたらそこらへんの子供達よね」とか、Folderには「ろくに学校も行かずこんなことしてて、この子達一列に並べて端から叩いてやりたい」とも言っていました。なんだその熱量は、怖いわ。どうも学業を二の次に、チャラチャラと浮ついている感じが気に入らなかったのだと推測します。
ただ芸能界はヤンチャな感じの人が行くところ、というのは分からなくはなかった。クラスの中でもトッポい(今トッポいって言葉使うんだろうか…)人達は、髪をブリーチしたり、ワックスで毛束演出したり、腰パンで色気出したり、チェーンやアクセをジャラジャラ言わせたり、チャリを二人乗りしてマックでタムろったり、休日には電車乗り継いで東京へ行き、そこで手に入れたBEAMSのショップバッグ(自分の周りではこれを持ってるのがステータスだった)を鞄がわりに使ったり、、、そういう人達は目立ってカッコよくてモテるし、特に目立つ人は芸能界に入ったりするんだろうな、、、というのは想像に容易いことでした。
自分もヤンチャグループの一員になりたかったのが正直なところです。だけど実際は彼らを外野から眺めるだけで、ウオレットチェーンくらいは買ってみたけど、剛健みたいな茶髪に染める勇気はなかった。ただまあ、自分はあちら側ではない人間だけど、彼らのような格好良さと引き換えに成績を落としていくというのが常だぞ、自分は勉学で生きていくんだ、と納得させながら学生生活を送っていきました。
モーニング娘。のメンバーも学業優先とかいう理由で辞めるとかいう話も見聞きしたりし「勉学と芸事は両立しないし、芸能界はヤンチャかヤクザか宗教じゃないと入れないもの」だという偏見が出来上がっていきました。そして、無事第一志望の大学に入学する頃には、テレビの中に夢見ることは自然と消え失せていき、J-POPやアイドル音楽からは距離を置き、今の自分によりリアルだと感じるロックや洋楽に傾倒していきました(今思い返すと思春期あるあるでダサい)。
阿部くん、Snow Manとの出会い
大学を卒業し社会人歴も10数年経た2018年、YouTube「ジャニーズJr.チャンネル」が開設されたのが、阿部くんやSnow Manの存在を知ったきっかけでした。いろいろな動画をザッピングする中で「そういえばジャニーズもYouTube始めたって聞いたな」「ジュニアに気象予報士の資格を取った子がいたってネットニュースも見た気がしたけど、どんな子なんだろう」というふとした興味から辿り着きました。
初めて見た動画は、たしかナガシマスパーランドで絶叫マシンに乗る回(※現在非公開)だったはず。案外初見でも楽しめたのですが、緩さと気軽さが売りのYouTubeだから余計にそうだったのか、ジャニーズ=天上界の人々だと思っていたのが拍子抜けするくらい、この子達身近にいそうだな…なんだか大学ですれ違いそうだな…。と感じたことを覚えています。と思いきや、その後バリバリに踊ってアクロバットをこなす姿を見て、あ、やっぱ前言撤回だ、身近にいませんでした、と関心したり。そうか、ジャニーズにはこういう子達もいるのね。それからなんだか妙に気になってしまい、週1でアップされる動画をなんとなくウオッチし続けるようになりました。
ヤンチャの中で際立つ阿部くんの真っ当さ
動画を見続けるうちに、自然と阿部くんを応援したい気持ちが芽生えていきました。と言うのも、仮に全ての人を、あちら側とこちら側に大別するとしたら、ジャニーズ含め多くの芸能人があちら側の人なのに対し、阿部くんはこちら側に片足入ってるんじゃないかと、自分には思えたからです。ヤンチャでトッポいあちら側の人達が多くいる世界で、阿部くんのキャラクターはこちら側代表として孤軍奮闘しているかのように、勝手ながら自分には映ったのです。
そう思えた具体例ですが、まず、自分に武器をつけるため勉学に力を入れた、というエピソードです。ジャニーズJr.の中でも自分にしかない武器を持ちたいと、グループの活動を一時休んで大学受験をし、見事上智大学へ入学(後に大学院まで卒業)し、気象予報士の資格までも取得したという話はよく知れ渡るようになりましたよね。高学歴ジャニーズという点では、慶応の櫻井くんや風磨くん等もいるのですが、阿部くんの場合は系列校からの進学や特別入試ではなく、一般入試で合格しているんですよ。…とかいうと特別入試を色眼鏡で見てしまっているようで申し訳ないんですが、受験勉強期間を経て一般入試で合格するというプロセスは自分に重なる部分もあり、勉学に対する阿部くんの姿勢が垣間見えるような気がして勝手にシンパシーを感じてしまいます。しかも、その成果は付け焼き刃ではなく血肉になっていることが「3年J組 阿部ちゃん先生」(阿部くんが先生=出題者役のクイズバラエティ動画)で伺えました。
最近だと、Snow Manの冠バラエティ番組『それSnow Manにやらせて下さい』のおいくら企画もよかったです。アイドル以外の仕事に就いたらどのくらいの給料になるか一般企業に査定してもらう企画なのですが、阿部くんは自らの頭脳と趣味を武器に、謎解きゲームの制作会社に自分を売り込みに行きます。そこでSnow Manを題材にした謎解きゲームをプレゼンするのですが、、、その時の話っぷりが、もうタレントではなく完全にさながらジャニーズ事務所の営業さんだったんですよ。話聞きながらメモとってるし。バラエティ番組としての笑いどころや見せ場を作るというより、ガチプレゼンだったように感じ取りました。しかもプレゼン内容も普通に面白そうで(「それ、Snow Manと脱出させて下さい」というタイトルで、ライブまで15分前のSnow Manの脱出を助けるというシナリオでした)。阿部くん、間違ってうちの会社に入ってくれないかな、と思ってしまいました。弊社、脱出ゲームの会社じゃないけどさ。で、仕事帰りに磯丸水産行きたいです(※自分の好きなものを食べれるYouTubeの企画で「浜焼きができるから」という理由で阿部くんが選んだ大衆海鮮居酒屋。庶民的すぎるやろ)。
庶民的と言えば、私服も良いんですよね。どうもCULLNIというブランドを愛用してるようです。価格帯はTシャツが8000円くらい?まあ安くはないけどオシャレ好きな一般的な20代後半の子が愛用してるっていうイメージのブランドで、ちょっと頑張れば全然買える感じ。ハイブランドを着用してるメンバーがいることを鑑みると、やっぱり親しみ安いわあ、とか思うんですよね。
あ、ファッション関係で言うと、Snow Manが来るとジャラジャラ音がするからすぐ分かると後輩から恐れられてたが、阿部くんだけは音がしないと言われ、家の鍵を腰につけたというエピソードも愛らしいですよね…。ウオレットチェーン程度でジャラジャラ言わせてた自分と一緒だ…とか思います。
そんなこんなで、こちら側の人間なんじゃないかと勝手に解釈したりするのだけど、ステージに立ったりカメラの前に出ると、バリバリにアイドルやってて、突き放されるんですよ。息をするように軽々とバク転をするし、首をあざとくカクンとさせてカメラ目線でウインクするし、かと思えば色っぽく踊りまくるし。
つまり、あちら側の人のようでいて、そうでない、こちら側の人のようでいて、そうでない。自分にとっての憧れと共感が絶妙な割合で共存しているんです。誰かをそんな風に捉えたことって、これまでどれだけあったろうか、いやない。だから、阿部くんは自分にとっては稀有な存在なんです。
先日、幸運にもSnow Manのコンサートを鑑賞することができました。しかもアリーナ外周のリフトの真横の席だったので、30秒ほどの短い時間ではあったけど、踊る阿部くんを目の前で拝めることができました…。その時に覚えた感情は「可愛い」とか「カッコいい」とかそういうことではなく「ただただ尊い、いつもありがとう」という気持ちでした。ああこれが巷の噂に聞く「推しが尊い」か。分かってしまった…。阿部くんの額から零れ落ちる汗が床に落ちるのを間近で見て、そんなことを思いました。
40歳を前にしてアイドルを心から応援できるようになった
自分がまだ20代であれば、ここまでアイドルという存在を応援できていなかったろうなあと思います。なぜなら、自分に余裕がない状態では、同年代や同性に対して無意識的に自分と比較してしまうだろうから。実際に、学生の頃は誰かと自分のルックスと比較してみたり、社会人になっても仕事で燻っている自分と同期を比べたりしてみたり。愛したり愛でたりという行為は自分に余裕がないとできないなあとつくづく思います。
幸い40歳を手前にして、それなりに仕事もこなせるようになったし、自身の醜美についても受けとめられるようになりました。そして時として、自分が得られなかった青春に対し、彼らを通じることで思いを馳せ、取り戻そうと試みたりするのですが、その行為も今なら自分を悲観視することなく楽しめています。子供の頃のプリミティブな欲求を心地よく満たしてくれるようにさえ感じています。自分と同年代の友人たちもこの歳になってアイドルに興味を持ち出す人達をよく見かけるようになったけど、みんな同じような理由があったりするんじゃないかなあ。
まあ平たく言えば、おっさんになって単にプライドや羞恥心が薄れて、いろいろどうでも良くなった、ということかもしれない。生きていれば経験値は増えます。一人でカラオケも旅行も焼肉も行けるし、その延長でジャニーズのコンサートにも行けるようになります。でもまあ、全く躊躇いがないわけではありません。一人暮らししているマンションの玄関には、阿部くんのうちわが飾ってあるんですが、宅配便のお兄さんに見られたらやっぱりちょっと恥ずかしいかな、とか正直思います。仮に自分が突然死んで両親が部屋の整理に来た時に、男性アイドルのCDや雑誌が棚に大量に並んでいるのを見たら複雑な気持ちになるだろうから、何がなんでも長生きしてやろうとかも思います。阿部くん、Snow Manを応援していることを恥であるかのように扱ってしまい、彼らに申し訳ない。50歳になる頃にはそんな羞恥心も薄まっていると良いなあとか思います。つまり何が言いたいかというと、、、、
阿部亮平さん28歳のお誕生日おめでとうございます!!!!!!!!!
いつも夢を見させてくれてありがとうございます!!!!!!!!!
良い一年を!!!!!!!!!
自分も生き続けます!!!!!!!!!
2021年11月27日 いちファンより
2023年1月追記 続編を書きました