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①錠剤、カプセル剤の計数調剤



 代表的な調剤業務です。処方箋に記載されている通りに薬を集めます。

 新人薬剤師の最初の業務ですね!


 例えば・・・

 「アムロジピン錠5㎎ 2錠 1日1回 朝食後 7日分」 ならば、アムロジピン錠5㎎を14錠

 「ボグリボース錠0.2㎎ 3錠 1日3回 毎食直前 7日分」ならばボグリボース錠0.2㎎を21錠集めるという形です。

 集める際は指さし確認など間違いがないようにしっかりチェックします。


 特に間違いが多いいのは規格間違い。例えばアムロジピンならば2.5㎎錠、5㎎錠、10㎎錠など1錠当たりの成分量が異なるものがあります。これを取り違えることが多いですね。

 また薬剤師でない方だと勘違いが多いですが、先ほどの用量の部分

「ボグリボース錠0.2㎎ 3錠 1日3回 毎食直前 7日分」で言うと

3錠の部分は1日量です。たまに1回量と勘違いしている方がいるので注意です。なので集める数はこの用量に日数を乗すると集める数がわかりますね😁

 最近では自動錠剤払い出し機なんてのもあるみたいですね。お高そうですが、どんどん薬剤師の仕事が機械に奪われている気がします💦


 そして調剤棚ですが、薬の並び順にも種類があります。

 自分が知る限り並び順は2通り。

 1.五十音順:いわゆる、あいうえお順

 2.薬効順 :降圧剤、胃薬など薬の効果順

 どちらにもメリット・デメリットがありますが、病院や薬局で採用しているのが多いのはあいうえお順かと思いますね。


 1.五十音順

 <メリット>

 探すのが簡単。普段あまりでない薬でも探しやすい。

 薬剤を変更(先発→後発)にしても探すのは簡単。

 <デメリット>

 似た名前で調剤ミスが生じやすい(例えばノルバスク<降圧剤>とノルバデックス<乳がん治療薬>

 薬剤を変更(先発→後発)にしたときに棚の場所の変更が多い。


 2.薬効順

 <メリット>

 似た薬剤名での間違いが少ない。

 薬剤の変更(先発→後発)にしても棚の移動は少ない。

 <デメリット>

 薬効をしっかりと覚えていないといけない。新人の薬剤師では探すのが大変。

 複数の薬効がある場合どこに置くかが問題となる。例えばビソプロロールは高血圧と頻脈に使用できるため、どちらに配置するかが問題となる。

 

 他にも普段使用しない薬は下の引き出しに入っていたり、劇薬や抗菌薬は別にしたりしています。また毒薬、覚せい剤原料、麻薬は鍵のかかるところや金庫に入れ別にしています。

 これらの薬剤は処方日や払い出し数、払い出しした人の名前などを記載し保存しています。

 病院によっては眠剤を帳簿に記載ししているところもあるみたいですが、処方数が多いので大変ですね😅


 ・薬を集めるとき

 薬を集める数は特に7錠、14錠、21錠を集めることが多いです。これは入院患者は基本的に最大7日分の処方となっているためです。PTPシートの多くは10錠単位なのでPTPシートを切らなければいけないです。なのではさみ✂は必須アイテムです。

 忙しいときに、たまにやってしまうのが集める数が7錠の時に、3錠分切って、3錠の方を集めてしまうときです。「なんで間違えたの?」って言われたりします🤣

 なので14錠、21錠のPTPシートなんかもありますね。


 今回はこんな形で終わりになります。次回は一包化の話になります。


次回「②錠剤・カプセル剤の一包化」

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