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⑥軟膏調剤
軟膏調剤は外用調剤で説明したチューブを集めるものではなく、軟膏瓶から処方量を軟膏に詰めたり、混合する作業を説明します。
1.軟膏つぼへ詰める
軟膏へ詰める場合は゛へら ”をつかいます。まずヘラと軟膏つぼを消毒します。そこに軟膏を詰めていきますが、ただ詰めると空気が入ってしまうので、個人的なコツは3段階に分けます。初めに少量の軟膏を取り、軟膏つぼの底の角に軟膏を詰める。こうすることで角に空気が入らないようにします。次に軟膏をたくさん取り軟膏つぼの大半を埋めます。この時に軟膏つぼを何回かテーブルにたたきつけて、空気抜きをします。最後に軟膏つぼの量を調節する。という形です。個人的にこれが一番早く、手際がいいです。
※個人の感想です。
最後のに軟膏つぼの上部分についた軟膏を拭き取り蓋をして、へらを拭いて完成です。ちなみに軟膏つぼは、払い出し後は中身を見てもどの薬剤か判断が難しいので、ふたか、底に薬剤名を書きます。個人的には底の方がいいと思うのですが、病院のルールでは上に書いています。
ただ手際よくやってもやはり時間がかかります。なので多くの病院や薬局では余製といって先にたくさん詰めて用意しておきますね。ただ作りすぎても分離してしまうものもあるのでほどほどにしますが。
2.軟膏の混合
さて軟膏の混合ですが、調剤業務で例外を除きトップクラスで大変なのがこの業務。混合です。へらと軟膏板というものを使って軟膏を混ぜるのですが、まず軟膏の量を計り、ますが一度計って、軟膏板において、もう一つ計る。この時点でかなり面倒なのですが、特にめんどくさいのがつぼがあるものはいいのですが、チューブしかないものだとそれを出さないといけない。しかもできる限りきっちり出すので手は痛いし、軟膏は手に尽くし、時間はかかるしで最悪です。
※個人の感想です。
そしていざ混ぜるのですが、これもすごい手が疲れます。しかも混ざったかどうかわからないし、量が多いと軟膏板からはみ出るし。もうほんと当直中に出てきたときとかは恨みすら感じますね。
※個人の感想です。
そして混ぜたものを軟膏つぼに詰めます。
最後のお片付けも、へらはともかく軟膏板はなかなかべたべた取れないし結局水道で洗ったりします。
だいぶ個人の意見が入ってしまいました、軟膏調剤で嫌がられる部分ですね。皮膚科なんかは混合調剤が多いのではないでしょうか。
しかも混合だと余製できないので時間もかかりますしね。
薬局とかだと混合してくれる炊飯器みたいな機械があったのですが、病院だとそこまで混合処方が少ないので買ってくれません。あるところもあるとは思いますが・・・。羨ましい限りです。
以上が調剤業務の主だったものです。また思い出したり、ご希望があれば他の業務もできる限り作りたいと思います。
是非今後も見て下さい!
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