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noteのEMからNstockのエンジニアへ。5ヶ月間を振り返って

はじめに

キャリアを見直すタイミングは、期待と不安が入り混じるものだと思います。私自身、noteでの最後の3年間をエンジニアリングマネージャー(以下EM)として活動し、9年半ぶりの転職でNstockにエンジニアとしてジョインしました。

今回の転職は、自分のスキルがどれだけ通用するのかはもちろん、マネジメント経験がどのように活きるのかという挑戦でもありました。

本記事では、noteのEMからNstockのエンジニアとして転職した5ヶ月を振り返ります。

noteでの3年間:EMとしての活動とブランク

noteで過ごした最後の3年間、私はEMとしてマネジメント専任の立場で組織マネジメントを中心に活動していました。プロダクションコードを書く機会はほとんどなく、主な業務は以下のようなものでした。

  • チームビルディングや目標設定

  • 人事評価

  • メンバーのキャリア支援とメンタリング

  • エンジニア採用

  • 技術広報

  • 制度設計

この間、プロダクト開発の最前線からは距離を置いていたため、「3年のブランク」が生じていました。自分の技術力に対する不安が少しずつ募る一方で、マネジメント経験が次のキャリアにどう活かせるのかも模索していました。

Nstockでの挑戦:エンジニアとしての再スタートと5ヶ月間の振り返り

Nstockへの転職は、エンジニアとしての挑戦であると同時に、これまでのEMとしてのマネジメント経験をどう活かすかという新たな挑戦でもありました。この5ヶ月間、私は、
小さく着実に信頼を得ること
にフォーカスし、主に2つのことを意識していました。

①チームメンバーとの相互理解を深めること

私が現在、主に関わっている株式報酬SaaS事業では、スクラムをベースにした開発スタイルを採用しており、定期的に同期的な会話を行う機会があります。

さらに、バーチャルオフィスツール「Gather」により、偶発的な会話が発生しやすい環境が整っていました。このおかげで、相互理解がスムーズに進み、短期間でチームメンバーとの距離を縮められたと感じています。

また、9月にはエンジニア合宿が開催され、チームメンバーはもちろん、普段業務上の接点が薄いセカンダリー事業のエンジニアとも対面で深く話す機会があり、オンラインだけでは得られない関係性を築くことができました。

ということで、積極的に対話をすることを意識をしていたものの、環境が整っていたおかげで、自分自身が特別にリードして何かをするということはありませんでした😅他方で、セカンドペンギン理論を意識し、誰かが人を募っているシーンがあれば積極的に乗っかるように心がけていました。

②最低限の機能開発ができること

技術的なブランクを埋めつつ、まずはシンプルな取り組みから始めることで、開発フローやコードベースへの理解を深めました。具体的には以下のタスクに取り組みました。(このあたりはオンボーディングプランとして用意いただいてました。感謝🙏)

  • フロントエンドまたはバックエンドの単一領域で完結するGood First Issue
    e.g. ラベル名の編集やエラーハンドリングの修正

  • ページネーション機能の追加

  • バックエンドのカバレッジレポートを自動で出力する仕組みの構築

  • etc

約1ヶ月半が経過し、チームの開発スタイルや技術スタックに慣れてきたタイミングで、新機能の開発に取り組むようになりました。

自己採点としては及第点だったのかなと思います。
(来月実施の全社合宿の際に、メンバーからのフィードバックをいただけるのでそこで答え合わせができる予定です!)

補足: LLMによる恩恵

3年のブランクがある中で、特に助けとなったのがLLM(Large Language Model)の活用でした。NstockではChatGPT Teamの補助があることに加え、個人的にはCursorを活用し、AIにアシスタントをしてもらっています。体感ですが、LLMがなければ倍以上の時間的コストがかかっていたと思います。

これから目指す方向性

これからNstockの中で自分がどのような方向性で価値を見出していくべきか、模索中です。(悲観的な話ではないです、念のため!)

引き続きプロダクト開発を中心に置きつつ、採用や技術広報、チーミングといった組織面での貢献をしながら、「みんなのコンディションやリズムをそっと整える縁の下の力持ち」として、「安心感」や「やっていくぞ」という前向きな雰囲気を醸成するエルダーシップを発揮することが、自分に合った役割ではないかと考えています。Nstockにはリーダーシップを発揮できる方がたくさんいるからこそ、自分も含め、みんなが「より気持ちよく、楽しくコトに向かえる組織」作りに尽力できればなと。

とはいえ、いざという時には自分自身がリーダーシップを取る準備も必要だと感じています。そのためにも、柔軟に対応できる力をこれからも磨いていきたいです。やっていくぞー💪

結びに

私自身、転職を考えたとき、不安や迷いがなかったわけではありません。そんな時に新たな挑戦を後押ししてくれたのが、Mr.Childrenの「終わりなき旅」という曲でした。

閉ざされたドアの向こうに 新しい何かが待っていて
きっと きっとって 僕を動かしてる
いいことばかりでは無いさ でも次の扉をノックしたい
もっと大きなはずの自分を探す 終わりなき旅

— 終わりなき旅, Mr.Children

Nstockで5ヶ月を過ごして改めて学んだのは、「小さな一歩を積み重ねることの大切さ」と「環境や仲間が与えてくれる力の大きさ」です。とはいえ、私自身もまだ道の途中にいます。これからどのような価値を生み出せるのか、模索しながら進んでいる最中です。

もし、この記事を読んでいる方の中に、キャリアに悩んでいる方がいたらお伝えしたいです。(受け売りではありますが)「何かを始めるのに遅すぎることはありません」。ちょっとした一歩を踏み出すだけで、新しい可能性や自分に出会えるかもしれません!

「今後のキャリアの話を聞いてほしい」
「Nstockでどんなチャレンジできそう?」

などなど私で良ければいつでもお話相手になりますのでお声がけください!茅場町にある美味しいカレーでも食べながらお話しましょう🍛


それではみなさま、2025年もよろしくお願いします🙏

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福井 烈 | Nstock
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