送検と書類送検の違いをわかりやすく解説

2024年7月11日 12:37

★わかりやすく解説

「送検」と「書類送検」は、どちらも警察が事件を検察に引き渡す手続きですが、少し違いがあります。

送検：事件の犯人を物理的に検察に連れて行くことです。これは通常、犯人が逮捕されていて、逃亡や証拠隠滅の恐れがある場合に行われます。

書類送検：犯人を連れて行かずに、事件の関係書類だけを検察に送ることです。犯人が逮捕されずに在宅のままで、逃亡や証拠隠滅の恐れが少ない場合に行われます。

送検の例
田中さんが銀行強盗をして逮捕されました。警察は田中さんを捕まえて取り調べた後、検察に事件を引き渡す必要があります。この場合、田中さん自身を警察から検察に連れて行きます。これが「送検」です。

書類送検の例
鈴木さんが交通違反（例えば、信号無視）をした場合、警察がその場で取り締まりを行い、事情を聞いた後、鈴木さんを逮捕せずに帰します。しかし、後日、警察は事件の書類をまとめて検察に送ります。この場合、鈴木さん自身は検察に連れて行かれません。これが「書類送検」です。

送検も書類送検も、最終的には検察が事件を調べて、裁判にかけるかどうかを決めるための手続きです。しかし、犯人を物理的に検察に連れて行くかどうかで方法が異なります。

送検の場合、犯人が拘束されているため、逃亡や証拠隠滅のリスクは低いですが、拘束される本人にとっては大きな負担です。一方、書類送検は犯人が自由のままなので、逃亡や証拠隠滅のリスクがありますが、軽微な事件では有効な手続きです。

・検察（けんさつ）
説明）犯罪の捜査や起訴を行う機関です。警察が集めた証拠を基に、犯人を裁判にかけるかどうかを決めます。
・起訴（きそ）
説明）検察が犯人を裁判にかけることです。
・証拠隠滅（しょうこいんめつ）
説明）犯罪の証拠を隠したり、破壊したりすることです。

警察は犯罪が発生すると捜査を行い、犯人や証拠を見つけます。その後、検察が事件を調べ、犯人を裁判にかけるかどうかを決めます。このプロセスの一環として、警察が事件を検察に引き渡す手続きが「送検」や「書類送検」です。

Q1. 送検と書類送検の違いは何ですか？
A1. 送検は犯人を物理的に検察に連れて行くこと、書類送検は犯人を連れて行かずに書類だけを検察に送ることです。

Q2. 書類送検はどんな場合に行われますか？
A2. 書類送検は、犯人が逮捕されずに在宅のままで、逃亡や証拠隠滅の恐れが少ない場合に行われます。

Q3. 送検と書類送検の後、どうなりますか？
A3. 送検も書類送検も、検察が事件を調べて、犯人を裁判にかけるかどうかを決めます。