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【わかりやすく解説】首都圏の闇バイト強盗事件、同一指示役の可能性が浮上
★わかりやすく解説
今回のニュースは、東京、埼玉、神奈川、千葉で相次いで発生した強盗事件についてです。これらの事件では、闇バイトを通じて集められた実行犯が、特定の人物から指示を受けて犯罪を行っていることが判明しています。その指示役は「小山」というアカウント名を使い、通信アプリ「シグナル」を通じて指示を出していたことが確認されました。
「シグナル」はメッセージが自動的に消える仕組みを持っており、犯罪に悪用されることがあります。この指示役は、他にも「赤西」「夏目漱石」「ジョジョ」など、複数の偽名アカウントを使用しているとみられています。8月以降、同じような手口で少なくとも13件の強盗事件が発生し、その中には強盗殺人事件も含まれています。
これを受け、4つの都県(東京、埼玉、神奈川、千葉)の警察は合同捜査本部を設置し、犯人グループの特定や逮捕に向けて捜査を強化しています。
★これを知っておくと理解が深まる
「闇バイト」というのは、SNSなどを通じて違法な仕事を募集し、犯罪行為に加担させる手口のことです。実行役はお金を稼ぐために参加しているものの、知らずに重大な犯罪に巻き込まれることが多いです。
また、「シグナル」はプライバシーを守るために作られたアプリですが、その匿名性の高さから犯罪にも使われることがあります。
★何が問題なのか?
この事件の問題点は、SNSを通じて簡単に集まった人々が犯罪に加担してしまうという点です。実行役は、指示された内容をそのまま実行するため、指示役が捕まらなければ、同じような事件が続いてしまいます。また、指示を出す人物が複数のアカウントを使い分けているため、警察も特定が難しく、捜査が長引く可能性があります。
★そもそも論
今回の一連の強盗事件で問題となっている「闇バイト」とは、主にインターネットやSNSを通じて犯罪に加担するよう募集される違法なアルバイトのことです。このような手口では、応募者に具体的な犯罪行為を指示し、実行させるため、実行犯は自分の行動が違法であると気づかないか、気づいていても大金を得るために参加してしまいます。
「シグナル」などの匿名性の高いアプリが使われる背景には、警察の追跡を逃れるためにメッセージを自動で消去できる機能があり、犯罪グループにとっては都合が良いからです。このような技術の悪用によって、犯罪者が捜査を逃れることが増えていることも問題の一つです。
★このニュースのQ&A
Q1. どうして警察は「小山」が指示役だと考えているのですか? A1. 一連の強盗事件の実行犯たちが使っていた通信アプリ「シグナル」上で、同じ「小山」というアカウントからの指示が確認されているためです。また、同様のアカウント名が他の事件でも使用されていることから、警察はこれらが同一人物によるものと見ています。
Q2. 「闇バイト」に参加してしまった人はどんな罪に問われますか? A2. 参加した内容によりますが、強盗や窃盗などの重大な犯罪行為を実行した場合、逮捕されて刑罰を受ける可能性があります。たとえ指示役でなくても、実行犯として責任を問われるのです。
Q3. どうしてこういった「闇バイト」が増えているのですか? A3. SNSやインターネットを通じて、誰でも簡単にアクセスできる点が一つの理由です。また、匿名性が高く、自分の素性が明かされにくいことや、短期間でお金を稼げるという誘惑も参加者を増やす要因です。