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埼玉県公立高校入学者選抜方法が変わる

埼玉県公立高校入学者選抜の方法が令和9年度(2026年度末実施、現小学校6年生が受検予定)から、大きく変わります。

埼玉県教育委員会HPによる素案によれば、入学者選抜方法の改正に至った背景として、

5教科の学力検査だけでは不十分。新学習指導要領で示される「知識及び技能」「思考力,判断力,表現力等」「学びに向かう 力,人間性等」の3つの資質・能力をバランス良く育成を目指す点について、入学者選抜でも考慮する必要を文科省から通知があった

埼玉県教育委員会

部活動の地域移行が進むことで、生徒の学校内外の活動が多様化し、中学校教員が生徒の活動をすべて把握するのはさらに難しくなることから、調査書の在り方について改善が必要な状況だった

埼玉県教育委員会

とされています。

具体的な改善点として、調査書(内申書)の様式を整理し、中学1年生から3年生までの各教科の学習記録の記載を基本とする点が、最も大きな改善点だと思います。調査書にはこれまで、そして今も、特別活動の記録、出欠席の記録などが記載されていますが、それが無くなり、成績だけになるというのが埼玉県教育委員会の説明です。

さらに中学生が志望校を受検する際、自らの言葉で自身を表現する自己評価資料を作成して志望校へ提出でき、志望校はその自己評価資料に基づいて、全受検生を対象に面接を実施することになります。学校側は自らが求める生徒を面接、小論文、実技試験などを通じて多面的に受検生を評価し、選抜することができるようになることから、画一的な一面があったこれまでの筆記試験重視の入学試験が、学校ごとに大きく異なる入学試験選抜に転換していくことになります。

埼玉県教育委員会ではこうした改善を策定するにあたり、県民から広く意見を募っており、下記の要綱で応募できます。令和5年11月17日が締め切りです。


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