伏見のSAKEスタンド:宇都宮仁先生のペアリングトークショー
こんにちは、安井郁子です。
記事を読んでくださる方、応援してくださる方、いつもありがとうございます。
渋谷スクランブルスクエアでの試飲イベント
2020年10月2日(金)~ 11日(日)の10日間、渋谷スクランブルスクエア3F イベントスペース(渋谷駅直結・直上)において、伏見の日本酒が楽しめる「京都伏見のSAKEスタンド」が開催されました。若者の街での開催ということで、土日等は、若いカップル参加も結構多かったよう。嬉しいことです。
わたしも先週、伺いましたので、ご報告いたしますね😊
会場では、伏見の酒16蔵・46銘柄を試飲できるほか、少量のお酒とペアリングのご提案もありました。もちろんお気に入りのお酒があったら、その場でご購入もいただけます。
「神楽坂 茶寮」のおしゃれなおつまみプレートを600円で購入し、お話を聞きながら試飲とフードペアリングが楽しめました。
第一部のペアリング
こちらの写真のおつまみの内容は、「小海老と生湯葉チーズべっこう餡 茶寮パフェ」。
4種類のお酒は、「玉乃光 純米吟醸 TAMA」、「鳳麟 純米大吟醸」、「花洛 祝 純米吟醸」、「神聖 大吟醸」です。
ワイン酵母で造った「玉乃光 純米吟醸 TAMA」は、 アルコール分12度で、 日本酒度-25で酸度2.8。万人に飲みやすく作られていますが、日本酒度数ほど、甘く感じず、抹茶をまぶしたチーズデザートによく合いました。
第二部のペアリング
こちらのおつまみの内容は、「明太マスカルポーネと焼き野菜のピクルスと茶寮プリン」。
4種類のお酒は、「富翁純米吟醸 山田錦58」、「松竹梅 大吟醸 磨き三割九分」、「富翁純米吟醸 山田錦58」、「桃の雫 愛山純米酒」です。
宇都宮仁先生のトークショー
講師の宇都宮仁先生は、(独)酒類総合研究所在勤時は清酒の成分や官能評価法に関する研究に従事。 その後、国税庁では、日本産酒類の輸出促進のため国内外のプロモーション支援のほか、果実酒等の品質表示基準、地理的表示等の策定に参画。現在は、日本酒造組合中央会理事。
とにかく、酒類の官能評価、日本酒ペアリングの第一人者なんです!
というと、お堅い先生のように思われるかもしれませんが、とてもフレンドリーで、私がちょっとピンとの外れた質問をしても、優しくお答えいただけます。
第二部でもおつまみのあわせをご説明。うまみのかたまりともいえる明太マスカルポーネには、桃の雫 愛山純米酒や富翁純米吟醸 山田錦58を。焼き野菜のピクルスには富翁純米吟醸 山田錦58。プリンには、松竹梅 大吟醸を合わせました。
魚卵や玉子には、ワインは生臭みを感じやすくなかなか合わせづらいのですが、日本酒は、それらとも相性良く合わせられます。
最先端のSAKEPAIRING
最先端の日本酒ペアリングは、恵比寿の GEM by moto の千葉麻里絵さんと宇都宮先生の共著「SAKE PAIRING」でも、説明されています。詳しいペアリングの考え方に関しては、ぜひこちらをご覧くださいね。
日本酒の考えに根強く残っていた「 ”なんにでも合う寄り添うお酒” から、それぞれのお酒の個性に合わせて ”ぴたりと合わせる” 時代へ」という考え方で、こちらの本では、きれいな料理写真のペアリング事例を、科学的根拠でもってご説明されています!
京都でのお勧め居酒屋
当日のセミナーでは、ペアリングのお話しの他にも、伏見の蔵見学での楽しみ方、宇都宮先生お勧めの居酒屋さんもご紹介いただけました。
京都三条の老舗居酒屋「赤垣屋」。
五条のクラフト酒類とレコード音楽を楽しむ店「HACHI」。
酒蔵「神聖」の一棟を改装した焼き鳥屋「鳥せい」。ここでは、蔵出しの生原酒がいただけるそうです。
なんだか話を聞いていて、”秋の京都” に行きたくなりました。
感染症対策もバッチリ、利き酒会復活で、嬉しい!
今回の「京都伏見のSAKEスタンド」では、もちろん感染症対策もバッチリ行われておりました。アルコール消毒はもちろんですが、定員数も絞り、予約での時間制、距離を取り短時間で行うなどの工夫もされています。スタッフは、もちろんマスク着用、トークショーでも、もちろん透明衛生マスクを着用されていました。私たち参加者もギリギリまでマスク着用で、試飲間際になってからマスクを取り外し、日本酒ペアリングを楽しみました。
万全な対策をしつつ、工夫をしながらのイベントがようやくもどってきて、久しぶりのペアリング利き酒会を楽しませていただきました。
なお、宇都宮先生もnoteで日本酒情報を発信されていることを、先ほど知りました。情報ページはこちらから。勉強させていただきます。
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