❶ブルース・リー ブレイク一作目!『ドラゴン危機一発』(1972年)ネタバレあり 〜映画感想〜
ウッチャンはずっとこのモノマネをやっていたのか。
そりゃマネしたくなるし、リアルタイムで見てたらカンフーやりたくなるわ。
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労使問題!出稼ぎ労働者問題!
タイの製氷工場では中国からの出稼ぎ労働者を多く抱えていた!
しかしそこで働く労働者が次々と謎の失踪!
その製氷工場では氷に隠して麻薬の密売をしていて、それに気づいた者たちが消されていってるらしい!
労働者たちは団結して工場長に直談判するも暴力で握りつぶされてしまう!
結局めっちゃ殺されてしまう!
ブルース・リーも出稼ぎ労働者として製氷工場で働いており、失踪事件を解明すべくカンフーで大活躍!
その強さを知った工場長と社長はブルース・リーを主任に抜擢!
ブルース・リーは豪華な食事と売春婦をあてがわれて上機嫌!
経営者側に寝返ったと思われたブルース・リーは仲間達からの信頼を失う!
そうこうしているうちにまたもや工場長らによる労働者殺人事件が勃発!
さぁどうなる??
人死にすぎっ!ひくわ!
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もともとホイ役のジェームス・ティエンを主役でブルース・リーは準主役の予定だったけど
ブルース・リーがあまりにも凄かったので彼を主役にしたシナリオに変更。
ジェームス・ティエンは「途中で殺されることになった」とあるけど
ホイさん結構すぐ死んじゃったよね。。
誠実そうで素敵な人格の持ち主っぽかったのに。
ジェームス・ティエン、どれほど悔しかったことでしょう。
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ブルース・リー演じるチェンは、母から喧嘩を禁止されている。
母は故郷で70歳で一人暮らしらしいのでだいぶ歳とったときに産んだ子なんですね。
チェン30歳くらいでしょ。
50年近く前ですからね、お母さん大変な思いで出産なさったのでしょう。
そりゃお母さんとの約束ちゃんと守らないとね。
ってことで、
チェンはしばらく全然戦ってくれない。。。
子供や出店の女性が酷い目に遭っていても結局は動かない。。
(喧嘩しなくても止める方法はあるでしょうよ)
そこにホイさんが現れて悪者を退治してくれるからいいものを。
結構フラストレーションが貯められていく。
50年近く前のアクション映画ですから、おそらく観客は劇場でワイワイ楽しんで観てたはず。
途中から見るかもしんないしトイレ行ったり酒飲んだりタバコ吸ったりしてたことでしょう。
つまりフラストレーションを貯めるシーンをくどいくらいに繰り返さないと観客には伝わんなかったんじゃないかな。
もういいよってなくらいにフラストレーションが貯められていく。
ほんと酷すぎるもん、工場長と社長。
猟奇殺人だからね、やってること。
ちゃんとキャラが描かれて人物に愛着が湧いてきた頃に殺される!
小山ゆうかっ!
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で、いくらブルース・リーのカンフー(ジークンドー)の技能が凄くても
アクションの受け手たちが全然なのでアクションが決まらない。。
爽快感もないし痛そうでもないし。。
カンフー映画がまだまだの頃なんですね。
ま、つまりね、イマイチな映画でしたよ。
ただブルース・リーはかっこいいし、キャラも面白い。
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ラストについては以下に。
で、お母さんとの約束を破る決意を固めて(もうすでに何人も殺してるけど…)社長と一騎打ち。
社長の胸に素手をぶっ刺して殺害。
ホイさんの妹だけは生きていた。
警察が来て、終わり。