映画『くれなずめ』
僕は大好きです。
(この映画不評も多いですね。。)
原作は演劇(ゴジゲン)。
演劇と映画それぞれの個性がぶつかっている作品で、そのエネルギーが僕は好きです。
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「俺たち青春してたよな」っていう青春回顧映画はいっぱいあって
ワチャワチャしてるだけで失敗してる作品や
ナルシシズムたっぷりでキモい作品が多い中で、
この映画はナルシストにならず、予定調和にならずに話が進んでいく感じが面白かったです。
乗れないギャグやネタもあったけど、
出てる俳優さんたちの力が凄すぎるので空気感もいいし、観客を強引にひきづり回せる力があって痛快でした。
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『佐々木、イン、マイマイン』は友達があんま仲良さそうに見えなかったとか
「今日はどんな世界だった」っていうセリフを大真面目に言っていてドン引きしたんですが、
この映画は人物の突き放し方がいいし
キーマンであり主演でもある成田凌さえも最後にドーンと突き放せるほどに「所詮作り物」感がとても心地よかったです。
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が、、、やっぱちょっとラストは付いていけなかったですね。。。
すっっごいついていこうと頑張ったんですが、、、
「観客イラネ」くらいのぶっとんだ演出が突然、しかもちょっと長めで行われまして。。。
でも、まぁ監督がやりたかったんだからしょうがないですよね。
こっちは観るしかないわ。
「やりたいことができなかった」ものや
「やりたいわけじゃないけど〝みんな〟が好きそうだからやって、しかも失敗した」ものとは違って
「やりたいことができた」ものを観れたってのは、それだけで価値のあることだと思います。
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にしても、前田敦子は本当に常に毎回素晴らしいね。