22歳の新鋭監督 映画『僕はイエス様が嫌い』
22歳の時に撮った映画なんだ!
そりゃすごい。
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セリフが不自然。
家にお客さんが来た時に「さぁ上がって上がって」って言う?
テレビドラマの中だけのセリフじゃない?
主人公のお婆さんだけが自然に豊かにセリフを喋ってましたけど、
あとの全員はとても不自然でした。。
その感じがずっとちょっと怖い。
それが計算だとも思えず。。
別に『ダウト〜あるカトリック学校で〜』を撮るつもりじゃなかったわけでしょ。
なんかずっとサイコチックな怖さあったよ。。
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映像は『冬の小鳥』にも似たような寒い乾いた感じが良かったです。
主人公の子が何喋ってんのかわかんないことも多くて、録音はどうなのでしょう。。。
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障子を指で突き破るというメタファーはいいですね。
映画の始まりと終わりでつながります。
障子を破るなんてことは簡単にできるわけです。
指ちょっと舐めればほとんど力なく破れる。
破ってしまえば隣の世界が見える。
今まで見えそうで見えなかった世界。
障子をガラッと開ければそりゃ見える。
でもガラッと開けたら見えない世界。
指で開けた穴から覗くことで初めて見える世界。
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監督は
「イエス様を信じてるし、キリスト教のことも同じように考えています。」
というスタンス。
監督自身がミッション系の学校にずっといたとのこと。
青山学院。
どっぷりキリスト教!
ってわけでもないスタンスがこの映画にそのまま出ていてるのも良かったです。
「嫌い」ってことは存在を信じているからこそ湧き出る感情ですもんね。
面白いなと思いました。
僕はイエス様が嫌い
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