観るリストから外してるでしょ?映画『体操しようよ』
上映中『体操しようよ』
監督:菊地健雄
草刈正雄 和久井映見 木村文乃 きたろう 渡辺大知
四コマ映画『体操しようよ』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2156
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観るリストから外してるでしょ?
個人的2017年邦画1位『ハローグッバイ』の菊地健雄監督作でなければ僕も劇場で見ることはなかったでしょう。。
まさか何度も泣かされるとは。。
ラジオ体操ってのはつまり何なんだ、という掘り下げができているから映画に強い核心がある。
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2〜30年前の邦画コメディの良い匂いはするんだけど、演出はクール。
前半ではポロポロとピアノ曲が入ってくるけど、終盤では泣かせるシーンほど音楽ナシ。
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終盤に大団円があって普通の映画だったらそこで終わるんだろうけど、この映画は終わらない。その先を描く。
その先ってのは「生と死ギリギリの孤独」。。
死ぬのかってくらいに真っ暗。。
で、まさかの無音。耳キーンなるくらいの無音。恐怖ですよ。。
で、そこからラジオ体操のあの音楽。
つまりはあの歌詞へと繋がるわけですね。。
これがこの映画のテーマなわけです。
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登場人物が多いのですが、背景が描かれているのは4人だけ(たぶん)。
この4人の描き方が十分だし、
ラジオ体操に集まる人たちそれぞれに背景があることは伝わる。
だって山田真歩がいるんだもん。
会長だって絶対人に言えないような過去があるはずなんだけど、それをくどくど描かない。
そんなことしなくても伝わる仕組みになってるし、
ひとりひとりに踏み込んでいかずにギリギリ名前知ってる程度の人たちが集まるのがラジオ体操である、と。
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ラジオ体操ってものすごく日常的なもののイメージがあったけど、だいぶ非日常なんですね。
相当な理由がないとやらないもん、いい大人が。
毎朝早く起きておんなじ音楽聞いておんなじフリで一斉に動くなんて奇怪ですよね、考えてみれば。
それがなぜ必要なのか。
健康のためってのはあるけど、あの歌詞ですわな。。
四コマ映画『体操しようよ』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2156