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シリーズの良さを理解した完結編! 映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』ネタバレもあり ~映画イラスト~

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)Jurassic World: Dominion
上映日:2022年07月29日製作国:アメリカ
監督 コリン・トレボロウ
脚本 エミリー・カーマイケル   コリン・トレボロウ
出演者 クリス・プラット ブライス・ダラス・ハワード ローラ・ダーン ジェフ・ゴールドブラム サム・ニール ディワンダ・ワイズ マムドゥ・アチー B・D・ウォン オマール・シー イザベラ・サーモン


シリーズ初の女性悪役  ソヨナ・サントス最高でしたね〜

四コマ映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』

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知的層にも安心して楽しんでもらえるパニック映画

先月ジュラシックシリーズの1〜5を見直してました。

このシリーズが目指したものは「知的層にも安心して楽しんでもらえるパニック映画」

パニック映画なんかを見て楽しんでいるようなバカだと思われたくない知識層に「この映画は知的なんですよ〜」という雰囲気を纏わせてあげることで安心してパニック映画を見てもらおう、という映画。

映画の冒頭でDNAとかカオス理論とか高知能的な単語を出したり、白衣来た人たちが実験道具を持ってる映像写したりして、ちゃんと理屈は通ってますよ感を出しておくのがこのシリーズの通例。

実際はDNA操作もカオス理論もただただ言ってるだけ。。


これでいい、これがいい

高尚さや重厚さを出そうなんてこれっぽっちも思っていない、素晴らしいじゃないですか。
恐竜出てきて「ワーッ!」ってなって、生命とか環境の話も出てきてなんかちょっと頭使った気がする感じで映画を終えられる。

作り手がちゃんとこのシリーズのゴールがちゃんとわかってる。素晴らしいのよ、この潔さ。


一番は1。二番は今作。

最高なのは1ですね。壮大なロマンとスリルと夏休みの自由研究レベルの疲れない知的さ。
普及の名作と言っていいでしょうよ。

次に良いのが今作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』。
心配してたんですよ。ラストだから変に気合い入れて高尚さや重厚さ出してきたらどうしようかと。

ごめんなさい、心配無用でした。このシリーズのゴールを続編の中で一番わかっている作品でした。


以下ネタバレありです





何にも問題解決してない

この映画始まった時と終わる時で何にも解決してないですからね。
「共存はできるはず」って勝手に言うだけですからね。。

「どのように共存できるようにするか」が重要なのに全くそんな話出てこない。気合いの問題。

屋外の結婚式の最中にプテラノドンが新郎をさらっていく危険性は永遠に続くわけですよ。な〜んにも変わってないの、映画始まった時と。

良いよね、でも。だって恐竜は絶滅したもん。恐竜との共存方法なんて考えなくて良いんですよ。


映画として面白い

スリラーなんですよ。「恐竜に殺されちゃうかも〜」っていうスリルが一番のポイント映画。
その点で言うと(1を除いて)一番スリルがありました。

要因は、マルタ島でのチェイスシーン悪役サヨナ・サントス

マルタ島でのチェイスシーン

どうしたっていうくらいに素晴らしいチェイスシーン。

実は、恐竜がすぐそばまで来てる!っていうスリルシーンは上手かったんですが、動きのあるシーンはこのシリーズは苦手だったんです。

あと、トレーラーが落ちちゃう!とかガラスが割れちゃう!とかもハラハラドキドキしたけど、恐竜関係ねーので。

今作のチェイスシーンはちゃんと恐竜(アトロキラプトル四姉妹ちゃん)も絡んでるし、良かったね。

悪役ソヨナ・サントス

サントスがかっこいいし面白いし極悪非道でとても良い。

サントスはアトロキラプトル四姉妹ちゃんたちを飼ってまして、サントスが殺したい相手にレーザーを照射するとラプトルちゃんたちが「アイツね!」ってな感じで殺しにかかる、というシステム。

どんなに追い詰められてもサントスはピッてやればいいだけ。卑怯。ずるい。カッコイイ。

で、ほんとに殺されちゃうんだからサントスはマジで極悪なんですよ。

翻ってマルタ島でのチェイスシーン

ここでまたチェイスシーンを褒めます。
このチェイスシーンが緊迫感が強くて、ラプトルちゃんたちも割と強くて賢くてしつこかったのでマジで殺されるんじゃないかとすら思えました。

ジュラシックワールドでダメなとこは、主役側は絶対に死なないと決定しているところ。どんなに危機的状況を作っても「どうせこいつら死なないし骨折さえもしない」とわかっちゃってるからシラける。

ただこのチェイスシーンは素晴らしかった。

で、ここで「殺されるかも!」っていう緊迫感があったからこそサントスの凶悪性(ほんとに殺すつもりだった)ってのがわかって、両者が高め合っている素晴らしいシークエンスなのよ。


女性活躍

ジュラワではブライス・ダラス・ハワードが活躍してますが、実はあまりセリフは多くない。

映画において女性キャラクターのセリフ量が男性キャラクターに比べてものすごく少ない。

という問題があるんですが、今作は女性たちが活躍してますし(パイロットのケイラもカッコよかったね!)、割と喋っていたと思います。


興行成績

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の国内の興行成績は60億弱程度。
ジュラワの中ではだいぶ低い。
シリーズ通しても下から2番目に低い(一番下は3)。

じわじわと「そんなに面白くないよね……」ってのがバレてしまったんですかね。。

ま、しょうがないですよ実際そんなには面白くないから。。


四コマ映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』

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