フェイクニュースを作る人、信じる人 映画『Mank/マンク』
Mank/マンク(2020年製作の映画)
Mank上映日:2020年11月20日製作国:アメリカ上映時間:132分
フェイクニュースの映像を作るように依頼された男。
罪悪感を抱きつつも
「監督を任せてくれるっていうから…」と
大資本に利用されてしまう。
「投票権のある大人がこれを見ても信じないよな?」と救われようとするが。
現代でもフェイクニュースを盲信して利用される投票権のある大人がいっぱいおりますね。
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マンク「こんなことはやめてくれ。人は映画館の暗闇で見たものは真実だと思っちまうんだ。俺たちにはそれだけ責任が重い。」
この映画はそういう映画。
とても政治的。
現代の政治に対するメッセージが強烈に込められてる。
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マンクはこのフェイクニュースに対抗するために
自分もウソを流布しようとする。
しかしそれを頼まれた女優のマリオンは断る。
「わたし嘘つきたくないの」とマンクに言い放つ。
諦めるマンク。
フェイクニュースに対抗するために
フェイクニュースを流布しちゃいけないわな。
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映像という強いメディアを操ることのできる映画人たち。
「暗闇で見たものを真実だと思っちゃう」ような観客を扇動することなど簡単にできてしまうし、
そうしてきた歴史もある。
今まさに現在進行形で行われていることでもある。
映画人による映画人たちへの戒めの映画。
そして、
「っていうこの映画も〝映画〟だからね。これさえも盲信しないでよ」と
観客に注意喚起をしている映画。
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