33のワンシーンワンカット スウェーデン映画『ホモ・サピエンスの涙』
ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)
Om det oändliga/About Endlessness上映日:2020年11月20日 / 製作国:スウェーデンドイツノルウェー / 上映時間:76分
ジャンル:ドラマ
これは圧倒されますね。
正直に言うと眠かった。。
とくに最初の15分くらいは死ぬかと思うくらい眠かった。
初ロイ・アンダーソンだったので。。
全部で33のシーンが羅列されていくんですが
そのほとんどに脈絡がない。
突然全然知らない人が全然知らないシチュエーションにいるのを
淡々と見せられるのです。
その全てのシーンがワンシーンワンカットの緊張感。
そして、完璧な美術、構図、色彩、演技。
完っっっっ璧なシーンがほんとに淡々と並ぶ。
地獄なのか天国なのかわからない。。
なんか、
地球を担当することになった神様が
最初に見せられるオリエンテーションビデオみたいな感じ。
「この星を支配してるホモ・サピエンスってのはだいたいこう言う感じなんだなぁって掴んでもらえればいいんで」
って言いながら見せられてるビデオみたい。
究極のスライス・オブ・ライフですね。
英語で「生活の一片」「日常の何気ない一幕」といった意味で用いられる表現。物語の性質やジャンルについて「スライスオブライフ」と形容する場合、これは人生における一大事や非日常的な特殊な出来事ではなく、むしろ、毎日の平々凡々とした暮らしを描いたような作品を指す。マンガやアニメにおける、いわゆる「日常系」は、スライスオブライフとも表現し得る。(weblioより引用)
「スパークリングワインが好きな女性」のスパークリングワインが好きなだけのシーンとか、、、ほんとなんっっにもないのにただ美しいってのが、もう恐怖。。。
ほのぼのしてたり、
甘酸っぱい青春のシーンもくるんですが、、
唐突に
人間が考えられる最悪のシチュエーションに置かれた人物のシーンとかも入ってきて、、
人間ってのはこうだよな
人生ってのはこうだよな
と思わされる。
**
一人を除いて名もなき一般人だと思うんですが、
その超有名な人物ってのは近代史上最悪最狂のアイツ。
時間は短いけどサタンタンゴを観た時のような疲労。。
これは映画館じゃないと無理ですね。。
金払って閉じ込められないと、、寝ちゃう。。
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