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ドキュメンタリー映画『“死刑囚”に会い続ける男』なぜ人は人を殺すのか・殺せるのか


“死刑囚”に会い続ける男(2021年製作の映画)
製作国:日本
上映時間:79分
ジャンル:ドキュメンタリー
あらすじ
「今朝は死刑を執行される夢を見て、目が覚めました」。最高裁で死刑判決が出た翌日、奥本章寛死刑囚は、面会室で記者にこう打ち明けた。奥本死刑囚は2010年、宮崎市の自宅で生後5か月の長男、妻、義母を殺害。自らの家族を殺めるという「償えない罪」の重さの前に打ちひしがれていた。被告の時代、刑の確定前後、死刑囚となった後の足かけ8年に渡り、向き合ってきた記者が見たものは…。「私は意思疎通のとれない人間を安楽死させるべきだと考えております」。神奈川県相模原市の障害者施設で19人を殺害した植松聖死刑囚は、記者をまっすぐみすえて、確信に満ちた表情を見せた。戦後、最悪の殺人事件とも言われるこの事件の加害者に、反省を促すきっかけはないのか。当初、「虚勢」を強く張る姿しか見せなかった植松死刑囚は、2年近く10回以上の面会を繰り返すうちに、記者に「弱さ」を覗かせる場面も出てきていた。「私は成果主義者なんです。効果が出ないものにエネルギーを使いたくはないんですよ」。神奈川県座間市のアパートで男女9人の遺体が見つかった事件で、死刑が確定した白石隆浩死刑囚は、被害者遺族に対して「謝罪する気持ちはない」と言い切った。反省につながる糸口さえ見てとることができない白石死刑囚に、記者は葛藤を抱えながらも面会を続けた。「今、俺にとって生きがいについて考えることはつらいんです」。犯行当時18歳7ヶ月だった千葉祐太郎死刑囚は、記者の前で頭を抱えてうな垂れたまま、動かなくなった。母親から虐待され続けた過酷な幼少期をもつ千葉死刑囚。記者は「最後まで反省を深め続けるためにも、生きがいをもつことの大切さ」を説き続けた。記者と千葉死刑囚にとって、拘置所の面会室は「生きがい」について考える「真剣勝負の場」だったのである。
監督 西村匡史
(Filmarksより転載)

https://filmarks.com/movies/103159

監督はTBS報道局記者の西村匡史 (にしむらまさし)さん



西村さんといえば、西ピーの愛称で
TBSのYouTube番組『WORLD NOW』でなかなかの天然&のびのび感&誠実さを醸している方。

【【WORLD NOW】“森と湖の国”フィンランド・ヘルシンキから生配信 おしゃれな北欧の街をぶらり ロシア脅威でNATO加盟に向けて加速も| https://www.youtube.com/live/dM9-T3jTHaE?si=1z0PDB3MtqSLEQMu



↑ WORLD NOWまた復活して欲しいなぁ。

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西村さんのこの天然&誠実なキャラクターがあってこそ、重大事件の死刑囚たちが面会に応じて胸の内を話すようになるのだとわかります。

それ故に、何故人は人を殺してしまうのか(人を殺せるのか)、という疑問に立ち向かえるのだと思いました。


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法廷画家さんの絵が怖い。。非常に怖い。



おそらく普段は法廷画家をされている方が面会に同行して、死刑囚の様子を絵にしているのですが、
それの絵が、、、、怖い。。。。

反省をしている死刑囚を描いた絵は大丈夫なんですけど、
全っっっ然反省する気もない死刑囚の顔が怖すぎる。。
きっとほんとにこういう顔をしてるんでしょうね。
人ならざる者にしか見えない。
超こえーの。。



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四人の死刑囚が扱われいて



それぞれの事件の背景、本人の育ってきた環境(だいたい壮絶)、被害者・加害者の家族の様子、などを丁寧に映していきます。

4つの事件中2件は映画化されていて2つとも観ましたが
それで知ったつもりになっていただけで
全然わかっていなかった。。

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どれも怖すぎるんですが、、
僕はやはり戦後最悪とされる植松聖死刑囚。



相模原障害者施設殺傷事件の犯人。

犯人は犯行前にヒトラーの優生思想に共感して大量殺人を実行して、全然反省していない。

ヒトラーの優生思想でいうと僕も殺されてしまう方にいるので、
ものすごく怖いんです。
映画『月』で体感したことです。

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どうしてそんな考えを持つ人間ができてしまうのかっていう、
生育プロセスを専門家によって明らかにしていくことは、
犯罪を起こさせないためにも
より良い社会にするためにも
必要なことだと思います。

が、
同時に〝正しい家族であるべきだ〟という思想に繋げるのは危険だと思いました。

あ、このドキュメンタリーでは全然そんなメッセージ発してないですよ。このドキュメンタリーでは全然そんなメッセージ発してないですよ。大事なので2回書きました。

片親だからとか親が10代だからとかに問題があるのではなく、
家庭内での虐待とか暴力とかが〝起因の一つとなって〟人格が歪む〝ことがある〟。

むしろ〝正しい家族でなければならない〟という圧力も原因の一つになり得ると感じました。


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あと、裁判員制度。



この制度が導入されるときにはものすごく報道もあったけど最近あまり聞かないですね。

裁判員制度の中では市民が死刑に関わる裁判に参加することになる。
いつ自分が〝合法的な〟殺人を決定することになるのかわからない。

このドキュメンタリーでは、裁判員になり死刑を下した方のその後の苦悩も描かれていました。

また、自分は死刑に反対したんだけど賛成多数で死刑が決まった裁判員の方の言葉も重かった。

少年犯罪でしかも
審理期間5日で死刑判決が下った事件もあった。

死刑制度は世界では少数派。
冤罪も重い重い人権侵害。
考えていかなきゃいけない問題。


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