薄っぺらいLGBT授業から勃発したクラス内でのLGBT探し!映画『カランコエの花』
カランコエの花
監督:中川駿
主演:今田美桜
公開:2018年7月
上映時間:39分
勝手に嫌〜な感じのサスペンス映画かと思ってましたが、本当に温かい映画でした!
39分という短編。
この話の続きを描いたり、キャラそれぞれの背景をもっと描いたりしていけば、90分くらいのは作れたと思います。
が、それをせず39分にしてこの見ごたえ十分にしてるのはほんとすごい。
観終わってから登場人物それぞれのセリフや行動を思い出して、
彼らがどんな気持ちだったのか、今どんな気持ちでいるかを考える余地があるのが意義深い。
観客が物語を家に持ち帰ることができる。なんと素晴らしいのでしょうか。
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四コマ映画→https://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2175
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学生たちのなんとも自然な演技。。
即興っていうか、隠しカメラで撮ってるみたいに自然。
帰り道のモノマネのシーンなんかホントに楽しそうでほのぼのします。
黒板の落書きを見つけるシーンだけ、いきなり演劇的でしたが。。
あそこまで全員が起立しないでしょうね、実際は。
少なくとも座ってる人も多いだろうし、関係ない会話をしてる男子たちもいっぱいいるでしょう。
ま、あそこがこの映画の佳境なので印象的な演出にしたのだろうと思います。
学校でLGBT授業をする時に「クラスに1人いてもおかしくない割合です」と先生が言うこともあるでしょう。
でももしLGBTの子がそのクラスにいて、それを〝隠したがっているとしたら〟、かなり緊迫しますよね。。
「やっべ、LGBT探しが始まる!」って。
それが実践されるのがこの映画です。
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保健の先生の薄っぺらいLGBT授業も面白かったな〜。。
あれでは何もいい方向へ行かないわな。。
あと、黒板に「LGBT」と言うアルファベット四文字を書かれるのもなかなかショッキングですね。
頭文字取って4つ並べてアルファベット読みされて、こう言う人たちがいますって。
逆に同じ人間じゃない感が強まる。。
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この映画の凄さはやっぱ39分という時間ですね。
ラストは温かな着地をしますが、
解決していない問題がいくつか残る。
観客誰もが観終わった後、そのことについて考える。
一つの答えを出すことも出来ただろうけど
それをしないことによって、見る人が答えを出せるし、
時代の流れに負けない作品になったと思う。
で、それがけして無責任なことではないのは
作品を見ればわかる。
どれほどの覚悟でこの映画を撮ったか。演技したか。ですよ。
四コマ映画→https://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2175