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最後のセリフ 「理解できないさ」 映画『ジョーカー』 ネタバレあり

ジョーカー 上映日:2019年10月04日
製作国:アメリカ
上映時間:122分
監督 トッド・フィリップス
脚本 トッド・フィリップス
出演者 ホアキン・フェニックス ロバート・デ・ニーロ

フィルマガ記事&イラスト担当しました!

『ジョーカー』(2019)の ガッツリ復習〝8〟コマ漫画です

『ジョーカー』を漫画で復習 『ジョーカーフォリアドゥ』に備えよう!→https://filmaga.filmarks.com/articles/311875/


改めて観直しましたが辛い…

アーサーに同情することで暴力を…



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ホアキン演じるアーサーがもちろん可哀想だし、


自分との共通点が見えてくるたび苦しくなって、、
「いやいや、おれはアーサーじゃないし、まさかジョーカーなんかにはならない!」とグッと体に力が入る瞬間も多かったです。

アーサーの動きが気持ち悪いですし、楽屋で座ってるシーンの背中は痩せて骨ばっていて、魔物か妖怪のように見えました。
手足も長いし、肩がちょっと上がっていて、ずっと何かを警戒しているような感じ。

自分とは別の生き物として客観的に観たいのに、全然そうさせてくれない。

アーサー(てかホアキン)の手の爪が丸いんです。
手を大写しにするシーンがありまして、僕も大人なのに爪がまん丸でちょっと恥ずかしいんですが、「爪一緒じゃ〜ん…」と恐ろしくなりました。。

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https://filmaga.filmarks.com/articles/311875/

四コマ映画『ジョーカー』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2389

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大ヒットですね。

ま、話の筋も想像しやすいですし、実際に映画はものすごくわかりやすく作られてますからね。

ただ謎もありまして、監督は謎を謎として残したまま、絶対に答えを明かさないつもりのようです。
(でもだいたいしばらくすると「あまりに何度も聞かれるから」っつって喋ったりもしますが)
なので、この話が結局どういう話だったのかは、現時点では明確ではありません。


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自分がジョーカーになる可能性もあるし、自分がジョーカーを生み出す可能性もある。

この映画、ちょっとしたリトマス試験紙ですよね。
どういう感想持つかで人間性見えてきそう。

僕は「自分もジョーカーになる可能性がある」と怯える方が健全だと思いますけど。。


ラストについては以下に。






おいかけっこしてまるでチャップリン映画のようにコメディ風味で終了。

最後のセリフ 「理解できないさ」 この映画見てまるでジョーカーの作られ方を、サイコキラーの作られ方を理解したような気になっていたけど、甘い。

んなもんは理解できないし。

ジョーカーには近づいていない。

そもそもアーサーが〝あの〟ジョーカーになったとも限らない、と監督は言っていた。


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