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ネタバレあり 映画『パブリック 図書館の奇跡』ラストがかなり残念…

「俺たちは声を上げた。皆、忘れないぞ。歴史に残る。」



原題はThe Public 。

公共とか公益とか人民などの意味。


この映画には
公共の人たちと公共を守る人たちと公共を利用する人たちが三つ巴になります。


利用することしか考えていない政治家とマスコミを敵として描いていますね。

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主役はホームレスたち。
〝人権〟そのものの存在です。

隠されて見えないようにされ、見なくていいものとされている人たち。

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ラストのバスのシーンはローザ・パークス


1955年、
黒人女性ローザ・パークスは黒人席に座っていたけど、あとから白人が乗って来ると運転手がローザ・パークスに席を譲るように命令。
ローザ・パークスはこれに従わず、逮捕される。

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この事件がきっかけで
モンゴメリー・バス・ボイコット事件につながり、これが公民権運動の大きなきっかけに。

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ローザ・パークスはその後、銅像になります。


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このローザ・パークスのように、ホームレスの彼らも声を上げて戦いました。

そして冒頭のセリフ

「俺たちは声を上げた。皆、忘れないぞ。歴史に残る。」

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公共とは、声を上げること

声を上げることから始まる。

「もうさんざん声を聞いてきたから、もう黙っててね」
なんてことはなくて
公共とは〝永久に〟声を上げ続けていいもの。

てことは
声を聞く人がいなきゃいけないし
声を聞かない人は公共の仕事に就いちゃいけないし、就かせちゃいけない。

声を聞くのがめんどくさいなら公共の仕事しちゃいけない。


投票しよう!

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演出はかなり淡々

途中ほとんどBGMもないし、
コメディシーンでリズム変えるはずなんだけど
残念ながら笑いにつながるほどのギャグがない。。。


「探しています、奇跡を。」
ってのもいかにもなセリフでちょっと冷める。。。


メッセージがいいだけに、褒めたいんですけど。。。


ラストやネタバレは以下に。。





外が全然寒そうじゃないってのがほんっっっとに致命的でした。。残念。。
途中一瞬雪降りましたけど、、なんかすぐ止んだし、、

全裸で出てきて寒そうな演技をしていたのはエミリオ・エステベスだけ。。
みんな元気に笑顔で歌ってましたね。。
大寒波の夜って設定のはず。。

死ぬかもしれないのに外に放り出させるってのが、話の根幹なのに。。

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ラストは四面楚歌でしたね。
全裸でやるこたないけど。

楚が敵に囲まれてあぁもうダメだってなって楚の歌を歌う、という故事。

いよいよ警察が突入してくるぞってときに、全員が全裸で直立不動。で、歌い始める。

やっぱ全裸直立で歌歌うってのが一番の降伏なんですかね。

警察も呆れ顔って感じで、ラストはほんわかしましたねってことなんでしょうけど、、


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全員を全裸にさせてしかも微動だにさせないなんて、、スチュワートはどんな風にホームレス全員を説得したんよ。。

ホームレスたちも一枚岩じゃなくて、それぞれ独立した人間なんだからそれぞれ独自の意見があったはずだし、それを「聞く」っていう物語なのに。

なんか1人強力なリーダーがいて全員が知らないとこで統率されていたってのは、、、、
かなりこの映画のメッセージとはかけ離れてますね。。。。

服脱ぎたくない!
とか
そもそもの「寒いから外出たくない!」
っていう声をスチュワートはすくいあげなかった。。。

その声聞いてたらこの事件がまとまらないから。。
映画終わんないから。。

結局は、
話をまとめるのに邪魔な意見は消して、迷惑だから黙っててねっていうラストでした。。

残念。

警察が突入してきたら怪我人や下手したら死人が出るから、しかたなくそうしたってことでしょうけど、、
つまりは武力・権力に負けたわけよね。。

ほんとは胸糞悪いラストなんよね。。



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