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Netflix映画『トランスジェンダーとハリウッド: 過去、現在、そして』今まで何があって今どういう状況で今どんな希望の光が見えているのか ~映画イラスト~

トランスジェンダーとハリウッド: 過去、現在、そして
(原題:
Disclosure: Trans Lives on Screen )製作国:アメリカ上映時間:107分

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去年一番自分をアップデートさせてくれた映画です。

「トランスジェンダー役をトランスジェンダーに」問題とか、
歴史とか現状とか未来とか、これを見ればわかる。

これを観りゃ全部わかる、は言い過ぎだろうけど
まずこれ観てから話をしようぜ、とは思います。

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映像メディアで描かれるトランスジェンダーの人物は
嘲笑され、犯罪者扱いを受け、ラストでは死ぬ。

私たちはいつもこんなものを見せられてきた。
自分と似たキャラクターはいつもレイプに遭い、笑われ、殺される。

これを見て思った。自分もこうやって死ぬんだと。

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多くのトランスジェンダーが出演


インタビューが多いですが映像資料も膨大なので本当に勉強になるし、、、反省もしました。。。

インタビューが多いってのにはシンプルな理由も多分あって。
「トランスジェンダーの俳優ってめっちゃいっぱいいるんだよ」ってのを可視化したかったんだと思います。

恥ずかしながら初めて知りまして、、驚きました。

そりゃこんなにいるんだから
「トランスジェンダー役をトランスジェンダーに」という声が出てくるのはすごくシンプルなことだよな、と共感しましたし、

機会の不均衡とかトランスジェンダーに対する偏ったイメージが実際にあって、
ほっといても実現されないんだから、そりゃ声あげるでしょうよ。


どうかこの『トランスジェンダーとハリウッド: 過去、現在、そして 』を見て欲しい

まぁとにかく悩んでいる若い人がこの映画にアクセスできることを祈ります。


トランスジェンダーの女性の新作邦画だ!っつって勇気を出して見に行ったら

自分と同じような存在のキャラクターが
「私たちみたいな人間は一人で生きていくしかないのよ」って泣き叫んで
誰も1秒もそれをフォローしなくて
どんどん不幸に陥って無惨な結末を迎える

という映画で、人生に絶望した人も多いかも知れない。


どうかこの『トランスジェンダーとハリウッド: 過去、現在、そして 』を見て欲しい。

今まで何があって
今どういう状況で
今どんな希望の光が見えているのか。


んなわけねえええええだろうぉぉぉぉぉぉがよぉぉ!

自分という存在は

嘲笑されて当然で
隠していなきゃいけなくて
暴かれた時に全く人間的な対話などさせてもらえずに
ただ無抵抗に尊厳を踏み躙られるような存在だと、

思春期あたりにじわじわと刷り込まれていくなんて、恐怖の世界じゃん。。。

それを周りの誰かがフォローするどころか
「すごい感動した〜。美しい映画〜。」とか言ってるなんて、、、地獄じゃん。。。。

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んなわけねえええええだろうぉぉぉぉぉぉがよぉぉ!

って心から思うし、そう伝えたい。

そしてこの映画を観てほしい。

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あと、ゲイ(男性同性愛者)の加害性についても触れていたのが新しいと思いました。

ゲイによるトランスジェンダーへの差別、偏見、活動からの切り離し。

ゲイは性的マイノリティの中ではマジョリティだし、
なんと言っても「男」なので既得権益を持ってますからね。

時間としては短かったですがこの点について映画の中で触れていて、さすがだな、と。


「ベーシックプラン」なら800円


この映画、今のところネットフリックスでしか観られませんが、

画質は標準で、視聴できる機器が一台のみである「ベーシックプラン」なら800円ですし
すぐ解約(キャンセル)すれば800円でその1ヶ月は見放題ですし。

ほんとにぜひ、どうか、この映画までたどり着いてほしいです。

強固な答えがあるかどうかはわからないけど、何かしら掴めるものはあると思うので。


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映画見ながら取ったメモ(とても大事な言葉)は以下に


失礼な質問。

ペニスはどこ?
以前の名前は?昔の写真を見せて。
セックスの相手は?
そのおっぱいいくら?

どうやって隠してるの?
小さいの?
オルガズムは?

何十年も同じ質問。

***

映画やドラマで描かれるトランスジェンダーの人物は、
笑いのネタにされ、犯罪者であり、ラストでは死ぬ。

実生活で笑われたことは数え切れない。

それはメディアで習得されたものだと思う。

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同僚に性別移行を相談したら
「バッファロービルみたいに?」と言われた。

その同僚はトランスジェンダーの情報がそれしかなったんだと思う。
今はトランスジェンダーを理解してくれている。

当事者もの自分を知るのはメディアを頼るしかない。

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もっと描くこと。

もしまずい描写があっても、情報がひとつじゃなくなる。

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映画やドラマの中で何回殺されたかわからない。

制作側がトランスジェンダーについての物語をそれしか知らないから。

私たちはいつもこんなものを見せられてる。
自分と似たようなキャラクターは、
いつもレイプに遭い、笑われ、殺される。

これを見て思った。
自分もこうやって死ぬんだと。

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今までも私たちはずっと他人に歪められてきた。
他人が分析して私たちを語っている。

こんな私を愛する人などいるのだろうかと、思い詰めたことがあった。

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彼女たちの活躍を知るのは大切なこと。

みんな生きるために隠れてしまう。

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手術による先入観のせいで、私たちは人間だと思われていない。

現実の私たちは暴力のターゲットにされ、社会の中でも特に差別されている。

個人的な手術のことより、そういう話をしたい。

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