子育て脳を育てよう!
チャイルド総合心理カウンセラーの奥井麻結さんに教えていただきました。
①~0歳から3歳まで~
生まれたての赤ちゃんの脳みそは、約380g程度だと言われています。この脳はまずは息を吸う、おっぱいの匂いを嗅ぎ分ける、温度を感じるなど人間が無意識にできる機能を持っています。
そこから外からの刺激や五感を使うことでどんどんとニューロンとシナプスがつながり、大脳が成長してきます。
ただし、一番大切なのは親子のスキンシップなのです。
どんな英才教育を受けるよりも、一番はママからの愛情とコミュニケーションです。とにかくたくさん抱っこして、触れて、笑顔で声をかけてあげることが一番の脳へのエネルギーとなります。抱き癖などという言葉はあまり気にしなくて良いと言われています。
人間の赤ちゃんは生まれたての時、とてもか弱く一人で生きていくことはできません。その他の動物、例えば馬などはすぐにお母さんのお乳を探し飲み、歩くこともできます。人間の赤ちゃんはママの愛情なしでは生きていけないのですね。
②~3歳から6歳まで~
3歳から6歳までの子育てで特に大事にしていただきたいことは、体験、経験です。
子どもたちはまだ知らない世界がたくさんあり、五感を使い、目・耳・鼻・肌・舌から毎日新しいことを学習していきます。
脳の成長にとっても五感からの刺激はとても重要だと言われており、たくさんの体験と経験が子どもたちの想像力も育てます。
そしてもう一つ大切なことは、安心できる場所と外へ飛び出していける自立心を育てることです。自分でできることも増えていきますが、その行動を母親はできるだけ一歩下がって見守り、待つことも大切です。子どもの頑張る行動を認めて、褒めて伸ばすことができると、安心できてさらに外へ飛び出していく力が養われます。
もちろん、いつもうまくいくわけではありません。怒ったりイライラしても良いのです。大切なのはその時の気持ちや、理由を言葉で子どもにも伝えることです。語彙力も増え、人の気持ちのわかる子に育ってくれますよ。
③~6歳から9歳まで~
小学校に入学する頃になると、さまざまな感情を持ち言葉で気持ちの説明などもできますね。自立を促して欲しい時期でもあります。
自立というと自己学習力や自己効力感を持たせてあげることでもあります。
自己学習力とは、壁にぶち当たった時に自分でなんとかする力。
自己効力感とは、自分の行動には効果があるという期待感や自信です。
なんでも手を出し過ぎず、どうしたら成功するかな?と答えを一緒に導き出したり、努力するとうまくいくという自信をつけてあげたりすることが、子どもの力を育てます。
その力を9歳までに育てた子どもは、夢を持ち自分の力を信じて前を向いて歩いていけます。そんな子どもは将来もしっかりと夢や目標に向かって、段取りを組むこともできるのです。
これからの時代は、どんどん変化する環境に対して、選択をしながら生きていかなければなりません。
子どもの脳は、9歳から10歳頃には、ほぼ完成すると言われています。その土台が将来を大きく変えると言っても過言ではありません。
上手に肯定しながら子育てしていけると良いですね。