“ミスター福井”が目指す野球への恩返し
ワイラプインターンの森田と申します!
先日からスタートした選手インタビュー企画、名付けて「#ワイラプ博物館」の第2回目の記事執筆を担当させていただきます!
このnote連載では、博物館のように選手一人一人の歴史が分かる場になればと思います。
そして読者の皆様は、この博物館でぜひ選手の魅力を発掘してください!
本日は、荒道好貴(あらみち よしたか) 選手兼任コーチのインタビューです。
荒道好貴(あらみちよしたか) 青森県八戸市出身 1992年2月28日生まれ
道仏中学▷八戸工業高校▷八戸工業大学
憧れの選手は松田宣浩選手
―――
ーそれでは、福井球団で7年目を迎え、今年からコーチ兼任や自身のYouTube発信としても活躍が期待される 荒道選手の野球人生を聞かせていただこうと思います!よろしくお願いします。
荒道(以下、荒) : よろしくお願いします!
■兄の背中を追い続けた小中学時代
-野球を始めたきっかけから教えてください。
荒:4つ上の兄の影響が大きいですね。
保育園の頃から兄と一緒にキャッチボールしたり、ノックを打ってもらったりしてましたね。
そのおかげで周りよりはちょっとだけ野球ができました。ただ、自分よりうまい人はチームにも普通にいたので特別というわけではなかったですね。
-この頃はどんな選手でしたか?
荒:当時のポジションはセカンドでしたが、ガリガリだったんで、打順も8番とか9番とかでした。
シニアと掛け持ちの友達とかのほうが上手かったです。
だから当時の夢はプロ野球選手とは言っていたものの、絶対になる!といった感じではなかったです。
職業体験は体動かすのが好きだったので、消防署に行った記憶がありますね(笑)
(中学3年時の荒道少年 写真は本人提供)
-消防士似合うかも!(笑)
高校(八戸工業高校)の進学の決め手はどういったものでしたか?
荒:兄が通ってた高校だからですね(笑)
本当に兄の背中を追い続けていました。
4つ上なので一緒にプレーできるとかではないんですけど、目標というか、一緒の環境でプレーしたいっていう思いで選びました。
結果的に兄の後輩にあたる先輩方が可愛がってくれたのでとてもいい環境でした(笑)
―――
■野球への欲が芽生えた高校野球
-兄を目標に始まった高校野球。どんな3年間でしたか?
荒:練習自体は本当に厳しかったですね。上下関係も、THE 野球部!って感じでした。
1年生からベンチに入れてくださり、秋からはレギュラーとして試合にも使っていただきました。
ポジションは肩が取り柄だったのでずっとサードでしたね!
-メジャーで活躍されている菊池雄星投手との対戦経験もあると伺いました。
荒:練習試合の際に、1打席だけ対戦しました。
いい当たりだったんですけど、ピッチャー返しでアウトになってしまいました。
ただ、どうやら軽いケガをさせてしまったようで…(笑)
その辺りからバッティングにも自信がついてきて、2年生にはクリーンナップを任せてもらえるようになりました。
-カッコいいエピソード…!
練習はやっぱりきつかったですか…?
荒:そうですね…。特に冬なんて、雪がものすごく積もって野球なんてできないわけですよ。
だからもう、ひたすら走る。氷と雪で覆われた山を普通の靴で走るんですよ!
けどそのおかげで、かなり鍛えられましたね。おかげなのか分からないですけど、春の公式戦でバックスクリーンにホームランを打てたのは今でも鮮明に覚えています!
(高校2年生時 本人提供)
―――
■人生の選択を大きく変えた大学野球と「ある出会い」
-大学(八戸工業大学)はどんな4年間でしたか?
荒:所属するリーグの1部と2部を行ったり来たりしていました。
同じリーグには、レッズの秋山選手や楽天の塩見投手、西武の山川選手、外崎選手がいたのでレベルは高かったと思います。
ベンチには1年から入れてもらっていました。基本は変わらずサードでしたね。
ただ、肩は強かったので時々ピッチャーもしてました。緊急登板でしたけど、142キロとか出ましたね。四球2連発ですぐ降板しましたが…(笑)。
-緊急登板で142キロ!(笑) ホントに肩が強かったんですね…。
その頃から、NPBや独立リーグを見据えていましたか?
荒:現役の頃は全く考えていませんでした。むしろ独立リーグの存在は知りませんでした(笑)
ただ試合には勝ちたかったので、自主トレは意識の高い数人でグループを作り、本気で取り組んでいました。
(大学3年時 本人提供)
-いつ頃、BCリーグの存在を知りましたか?
荒:大学野球を引退してからですね。就職活動もしていました。内々定を頂ける企業もあった中で、大学の監督が独立リーグの知り合いを紹介してくださりました。
それが福井ミラクルエレファンツ 元コーチの織田一生さんです。
この出会いが大きく人生を変えましたね。そのご縁でトライアウトを福井で受けさせてもらい、合格することができました。
ショートに転向したのもこの時です。当時の監督だった酒井さんに勧められての転向です。
この時の出会いで、今もこうやって野球を続けていられますし、縁あって福井にいるので、その頃から福井からは出ないと決めていましたね。今でも恩を感じています。
―――
■NPBが夢から目標に。そして福井で経験した野球人生最高の瞬間。
-荒道さんが福井に居続ける理由を知れて良かったです!
レベルが一つ上の世界での挑戦。福井1年目はどんなことを感じましたか?
荒:1年目はひたすら練習の繰り返しでした。
試合に出ていなかったので雑用もほぼ一人でやっていて…今振り返ればなかなかきつかったですね。
ただ、最後の10試合だけ出場機会をいただきました。その時は全試合でヒットを打ったのを覚えています。
調子が良かったのでBCリーグ選抜にも選んでもらって巨人の1軍と試合させてもらいました。
印象に残ってるのは、キャッチャーの小林選手ですかね!2塁送球を打席から見たんですが、未だかつてない軌道でした(笑)
-きっかけを掴んだシーズンだったんですね。2年目からはレギュラーに定着しましたか?
荒:そうですね。監督が変わりましたが、シーズン通してスタメンで使ってもらえました。
その頃から少しずつ上を意識し始めましたね。スカウトも見に来てくれていました。
ただ、そういう時に限って結果が出せないことも多く悔しい思いを何度もしました。その中で、3年目に現巨人の高井投手(当時新潟アルビレックスBC)から推定140mのホームランを打てたことは印象に残っています!
-140m…!(笑) 3年目・4年目と迎え、NPBに対する心境の変化はありましたか?
荒:自分の中では4年目(2017年)をラストイヤーと位置付けていました。
しかし、結果を出せずにアピールすることができない1年となってしまいました。
ここで自分の中では区切りをつけました。
-4年目が終わり、区切りをつけた中で、引退ではなく5年目も続けるという決断をしましたが、5年目からはどんな目標を設定してプレーしていましたか?
荒:新たな目標の一つに将来は指導者になるというものがありました。野球を学びたいという意味でもう1年プレーすることを決意しました。
そしてこの1年(2018年)が福井に来て最高の年でしたね。監督だった田中さんとも息があって打撃も守備も自分でも実感があるくらい成長しました。
その年ですよね。西地区で優勝したの!あの瞬間は今でも忘れられないです。
野球人生で一番楽しかったですね(笑)。
だから「もっともっと野球を味わいたい」と、6年目も続けようと思いました。ただ2019年は、自分の中で若手に教える事に比重を置いていました。
(2018年 富山との西地区プレーオフでのホームラン 本人提供)
---
■球団も立場も新たに。今考える野球との向き合い方とは。
-今年迎える7年目。小松原球団社長から「コーチ兼任選手」を任されました。
荒:そうですね。球団も変わる中でコーチという役職を任せてもらえたことは本当に嬉しいです。
指導者は大きな目標でしたし。
今、野球をこうやって続けているのも後輩が上手くなる瞬間の力になれているからです。だから、自分の中では兼任選手とはいうものの、コーチの比重が大きいです。
-今の新たな目標をお聞きしたいです。
荒:指導者として一人前になることです。
選手の力にもなりたいし、いつかは高校や大学の指導者もしてみたい。野球だけではなく人間的な部分で気付きを与えたいですね。
今、自分が気付けたことを高校や大学の頃に気付けていたら違う人生を送れるかもしれません。
野球を通して色んなことを教えてあげられる人になりたいですね!
あ、あと知らない人が多いと思うんですけど、YouTubeも個人的に始めたんですよ!
「あらみこTV」のチャンネル登録してくださいね!(笑)
(あらみこTVはこちらをクリック!)
―――
■おわりに
-荒道コーチの指導者への思いが聞けて良かったです!
そして今、公式戦ができない中での正直な心境を教えてください。
荒:正直不安な部分が大きいです。NPBを目指す後輩たちはスカウトの目に留まる機会も間違いなく減ります。
そういう時間が削られることが何より悔しいので、自分が後輩にできることは何でもしたいと思ってます。
今年は、頼まれれば居残り練習もガンガン付き合いたいですね。自分の身体が壊れても、全力でサポートしたいです。
-ありがとうございます。では最後にファンの皆様に一言お願いします。
荒:今年は試合数が少なくなるかもしれない分、球場での皆さんとの時間をより濃く、熱い時間にしたいと思っています!
僕たちのことをより知ってもらうためにも、こういったnoteや「ワイラプTV」、そして「あらみこTV」を見て応援しに来てください!
-選手として、そしてコーチとして。二刀流の活躍を期待しています!
ありがとうございました!
(文責: 球団インターン 森田健太郎)
―――
■お知らせ
①ワイラプ公式オンラインストアはこちらから!
球団公式グッズを販売しております!
②現在、球団では1口5000円の設立パートナーを募集しております。
また、1口10000円の選手個人スポンサーも募集中です。
選手スポンサーでのご支援の一部は選手にも還元いたします。ぜひご検討くださいませ。
③noteでは、クリエイターに直接ご支援ができるサポート機能がございます。いただいたサポートは、球団の運営費に充てさせていただきます。
本記事タイトルとなっている下記の写真は、
荒道選手の選手個人スポンサー特典のタオルデザインとなっております!
今日の記事を読んで、荒道選手のことを応援したい!
このデザインのタオルが欲しい!!と思ってくれた方は、ぜひぜひご検討くださいませ(^^)
(今日の感想は、#ワイラプ博物館 のハッシュタグをつけて教えてくださると、スタッフが全力で見つけます!)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?