【ボクシング】日本人が世界トップになりやすい階級を見積もってみた。
日本のプロスポーツ業界では、野球、サッカー、バレーなど様々なものがあるが、メジャースポーツであれば、本業の収入のみで生活できる事が多い。
しかし、ボクシングの場合、世界チャンピオンでない限り、本業の収入のみで生活していくことは難しい。世界チャンピオンの収入もピンキリではあるが、日本では特に世界チャンピオンかどうかで明確に分かれる。また、ボクシングをやめた後の人生も大きく分かれる。
プロスポーツは観客に感動を与えるが、同時に裏でお金が常に付きまとっている。日本人にとって、どの階級で世界チャンピオンとなりやすいかは重要である。日本人選手の中でトップクラスとなれば、世界チャンピオンを目指すとなるが、日本国内のレベルと世界レベルとの差が階級により異なる。
ボクシングの階級は17階級であり、階級と体重の上限は以下のとおりである
ミニマム級 47.61㎏
ライトフライ級 48.97kg
フライ級 50.80kg
スーパーフライ級 52.16kg
バンタム級 53.52kg
スーパーバンタム級 55.34kg
フェザー級 57.15kg
スーパーフェザー級 58.97kg
ライト級 61.23kg
スーパーライト級 63.50kg
ウェルター級 66.68kg
スーパーウェルター級 69.85kg
ミドル級 72.57kg
スーパーミドル級 76.20kg
ライトヘビー級 79.38kg
クルーザー級 90.7kg
ヘビー級 上限なし
そこで、階級ごとに世界と日本のプロ選手の数を調べてみた。以下のとおりである。(boxrec 2020/4/26時点)
選手数が多い=層が厚いと考えると、
日本で層が厚い階級 フェザー、スーパーバンタム、スーパーフェザー
世界で層が厚い階級 ウェルター、ライト、スーパーライト
世界で層が薄い階級 ミニマム、ライトフライ、フライ
続いて、
「日本の選手数÷世界の選手数が多い」=「日本topが世界topに成り易い」
として考えた時、世界の選手数に対する日本の選手数は以下の通りである。
これより、日本topが世界topに成り易い階級は、
ミニマム、ライトフライ、フライとなる。
また、スーパーフェザーからライトにかけて極端に値が小さくなることから、日本人にとって階級の壁を感じやすく、スーパーミドル以上において、日本人が世界で活躍することが至難の業であることがわかる。